2007'01.21 (Sun) 14:15

二人「わたしも何か育てようかな~」
ゆの「タイムにミント、レモングラスにローズマリー」
みや「キャベツにニンジン、たまねぎにジャガイモ」

ゆの「アイスクリームに添えたり、ハーブティーにしたり」
みや「カレーにしたり、ホイコーロー作ったり」

ゆの「お風呂にも浮かべたりなんかして」
みや「ニワトリなんかも飼ったりして」
二人「優雅な(食)生活!」
ひだまりいいよ~。すごいいいよ、よすぎるよ。
大きな事件や戦いがおきる訳でもなし。
ただただ、この四人が作り出す空気を味わって堪能なのです。
【More】

先週よりもこの四人のキャラがわかってきた分、どんどん楽しくなっていきます。
左のメガネさんは姉御肌。面倒見が良い感じ。ちょっとオッサン入ってる、もしくは擦れた感じがあるかも。ひろさんにレズっ気あり。嘘です、ありません多分。たぶん激数少ない、ちょびっとだけの依存対象だとか。
その隣のゆのさん。一番主人公格。ぽわわ~んとした感じ。イコール子供じみた感じ。色んな意味で天然入ってるかも。優しく礼儀正しい感じ。でも抜けてそう。
その右、宮なんとか。元気があればなんでもできる~って感じ。説明いらんくらいキャラ立ってる。
一番右、ひろさん。お姉さんキャラ。体重が激気になります。精神的に相当大人びてる感じ。もしかしたらお姉さんキャラというよりも、この四人の中で必然的にそういう役割を担っているだけかも。
えっとゴメン、上記はボクの適当な第一印象です。
実際のあれこれとは全然違いますのでご注意下さい。
それにしても、全然名前が覚えられない。

夜は夏祭り。
浴衣で行けばお菓子が貰える!ということで皆浴衣を着て出かけます。
浴衣を持ってなかったみやこは、ひろさんが子供の頃に着ていた魔法少女モノの浴衣を借りて着ます。しかし、その浴衣は着ると色々と悪い事が起きるいわく付きの浴衣だったのです。

どうしてそんな縁起の悪い浴衣を取っておいたのかと聞くメガネさん。それは、ひろさんのおばあさんが「あの浴衣にはキツネ様が憑いている。悪いことがあった分、いいことがきっとあるからちゃんと取って置いた方が良い」と言われて捨てずに取って置いたのでした。

急に、他の誰にも聞こえない「花火の音」が聞こえて、駆け出すみやこ。
周りを気にせず、一目散に階段を駆け上がり、高台(もしかすると、神社だとか?)へ。そこで夜空を見上げたら。

花火。
キツネの力に導かれたのか、一番良く見える場所で、大好きな友達四人一緒に花火が見れる。「悪いことがあった分の『いいこと』」ってこれなのかぁ。軽く涙ぐんだ。
てっきり『いいこと』なんて聞くと、思わぬ大金が転がり込んで来たり、いい学校やいい就職先が見つかったりとか、そんなことばかり思いついてきたんですボクは(笑)。ああ、情けない馬鹿らしい。大好きな友達達と一緒に花火を見る、かけがえのない時間を作れる、それこそが『いいこと』じゃないか。
住む家の表札作ったり、だらだら喋ったり、そういう四人で作る瞬間全てがかけがえのないものなのです。

この作品、四人と吉野家先生以外のキャラはまともに描いてもらえません。今回のモブキャラなんて「人生ゲームのコマ」です。
でもある意味正しいですよね。自分や友達以外の、見ず知らずの通りすがりの他人なんて当然顔も覚えらんないし考え方もわかんない。自分の範囲内にいない、赤の他人なんてある意味人生ゲームのコマみたいな記号に置き換えられるのです。全く知らない人が、どういう人かはわからない。
あの人は勉強して学校行って会社入ったんじゃないか、とか、この人はスポーツして学校行って自営業始めて結婚したんじゃないか、とか、全く持って勝手でテキトーな想像しかできないのです。となると、なんかもう全部人生ゲームのコマに置き換えてもいいかなぁ~とか。だって外から見てテキトーに想像する分の人生なんて、全部人生ゲームに内包されてるし。それ以上のことは分かりようもないし、想像するにしても無理がありすぎるから、赤の他人は人生ゲームのコマでいいかなぁ~と。だってわかんないんだもん。
もちろん、ゆのさん達から見た「人生ゲームのコマ」みたいなモブキャラ達も、彼ら自身のストーリーの中では立派に描かれているでしょう。つまり、当の本人からの視点なら、人生ゲームのコマじゃない、ちゃんとした人間として描かれているのです、誰だって。
でもそのことは、赤の他人は所詮「人生ゲームのコマ」みたいなテキトーな認識だということは、当然赤の他人側からも言えることでして。彼らからすればゆのさん達は赤の他人で、人生ゲームのコマみたいな存在なんです。それぞれお互い自身はちゃんと描かれていても、接点がなければわからない。
だからこそ、この四人が出会えたかけがえのないモノになるのです。一歩間違えば、もしもひだまり荘に越してこなければ、彼女達は赤の他人のままで、お互いを人生ゲームのコマみたいな認識しかできなかったかもしれない。幾重もの偶然があって出会えて、仲良くなれて、それでこうやってかけがえのない時間を作れる。
そんな四人に起きる、思い出になるような『いいこと』。ああ、もうこれだからこの花火の場面で涙ぐんじゃった訳なのです。そして構造的に、コレを観てこう思う訳です。これを観ている自分自身にとっての赤の他人ではない、人生ゲームのコマではない人との時間を、僕自身はかけがえのないモノだって認識できてるのかなぁと。一緒に花火を見に行く、そんな思い出になることが『いいこと』なんだって思えるのかなぁボクは、と。
そういえば時刻表示も人生ゲームのルーレットでやってましたね。
人生ゲームにおいて、そのプレイヤーの人生の行く道を決めるルーレット。ゲームにおいて、運命を決めるのがルーレットであるならば、現実でのそれは時間。意思も努力も経験も全く持って通用しないのが時間であって、時間によって決められてしまうようなことは正に運命みたいなモノ。
えっとつまりさ、時間=運命みたいに考えると、この四人もいつかは時間によって別れなければならない時がくるからさ、それ想像してちょっと涙ぐんじゃう訳なんです(俺涙ぐみすぎじゃない?)。
絵関係は本当に一貫していますね。背景なんか当然の如く無くすし、小物に実写を使ってきたりするし。この四人(と吉野家先生)以外はガン無視な勢いの絵を描いてきます。こうやって、この作品は『とにかくこの四人(と吉野家先生)』だという空間を作り出しているのですね。
とにかく感服します。視聴者やモブキャラに対する配慮を二の次にした、とてつもないほどのこの四人の主観的過ぎる映像空間です。そしてこんな別世界みたいな空間を作られたら、ボクは簡単にこの四人(てゆうかこの作品)の虜になってしまいます。
ああ~こんな最高なのに12回しかやんないんですよねぇ~。
もっとトリップさせて欲しい(笑)。
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ひだまりスケッチ #02 「8月21日 ニッポンの夏」今日は、大家さんからのお願いで、宮ちゃん・ヒロさん・沙英さん達と「ひだまり荘」の表札を作りました。すんごい散らかってた宮ちゃんの部屋を片付けて作業開始! そして、作業中、話題はふと、「なんで宮ちゃんの家賃だけ
2007/01/21(日) 16:46:22 | Liberty Lounge
ひだまり荘の表札新しい作って変えといてー大家より【ここから先はネタばれの可能性アリアリっす!!】
2007/01/21(日) 21:17:39 | CHEZ MOKANA
洋服と違って浴衣は男も女も右前が正解だぞ!間違えると公衆の面前で大恥だから気をつけような!!ちなみに左前は死んだ人に着せる時だけだから、左前だと「死人コスプレ」になっちゃうぞ!男がどっち前で女がどっち前とか、
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