2007'02.10 (Sat) 16:37

名雪さんの栄光

「その人の好きな女の子は、一人だけなんだよ。
ときどきイジワルだけど、困っている人を見ると放っておけないの。本人は自覚がないみたいだけど。
不思議な人だよ」
そして……

うわぁこれはぁ……。
名雪さん、どうなる、つうかどうなっちゃうんでしょう?
え~と、「ふぁいとっ」っすよ、名雪さん……。
【More】

「また来年、遊びにくるよね……?」
「ああ、きっとくる」
「約束、できる……?」

「指切った!」
「これで絶対に大丈夫だ」

「ボクのこと、忘れないで下さい……」
「冬休みが終わって、自分の街に帰っても、ときどきでいいから思い出して下さい」
「そして、
『ああ、そういえば、雪の街で変な女の子に会ったなぁ』
って、それだけでもいいですから、忘れないで下さい」

「それが、ボクの一つめのお願いです。
っていうのは、ダメかな?」

「言っただろ?俺に出来ることだったら、何でもするって。
約束する。俺はあゆのことを忘れないし、絶対にこの街に帰ってくる」
とかなんとか言いながら、祐一クンはこの街に7年間来ないし、あゆのことも忘れまくっています。
でも、原作を知りながら言いますけど、結構こういうこと自体がkanonの軸なのかなぁと思います。
約束をして、それを反故して。それでも、偶然の手伝いもあって、その後その約束を履行することができる。そんな偶然なんて、いわば奇跡みたいなもので、ならば最初の彼らの出会いの偶然もまた奇跡で。そうか、奇跡奇跡いってるけど、例のアレは自らを奇跡と呼んでるんじゃなくて、外側が勝手に奇跡と呼んでるだけであって、つまりなにかの現象や出来事を奇跡と呼ぶ・呼ばない、奇跡と認識する・しないに違いはなく、つまり『奇跡』と思ったら奇跡で、そう思わなければ奇跡ではない、みたいな感じなんじゃないでしょうか。
『奇跡』と呼ばれているものは、それ自体が元々『奇跡』という存在で生まれたわけじゃなくて、後付でそう言われたモノでしかないのだから、『奇跡』か『奇跡じゃない』かの境界なんてない、みたいな。
例え人智を超えた力を奇跡と呼ぶのだとしても、人と人の偶然の出会いなんかも人智を越えた力であるのだから、いやそもそも人が生きている事も、この世界が存在している事も人智を超えているっちゃ越えているんだから、『奇跡』って言おうと思えばアレもコレも『奇跡』って呼べるんじゃないでしょうか。そこに区別を付けるのはあくまでそれぞれの人の眼であって、「日常にだけ積もった分の奇跡が」(ED曲の歌詞)のとおり、日常の色んなことが実は奇跡みたいなモノで、それに気づかずに足元に積もっている(それが起きる・そこに辿り着ける確率だけで考えれば、間違いなく全ての物事は奇跡的な確率を巡り辿って通過して、起きている訳だし)。
え~とですね、つまり、kanonに対して奇跡だ奇跡だ言われてるけど、「凄いことが起きる(た)」っていう奇跡然としたモノだけが奇跡なんじゃなくて、日常の歩みなんかも奇跡といえば奇跡といえるモノだったりするんじゃないでしょうか。当然、奇跡だ奇跡だと言われるくらいのでっかい、明白な奇跡もあるのですけど、それもこれらの小さなモノも、全部ひっくるめて『奇跡』なんじゃないかなぁと。

「あのベンチ、覚えてる?」
「この前、名雪に二時間待たされた場所だ」
「7年前ボクたち、いつもあの場所で待ち合わせしていたんだよ」

「毎日先に来るのはボクの方で、祐一クンが来てくれるのを、ずっと待ってたんだ……」

「遅いよ祐一クン!!」

「悪い、ちょっと遅くなった」

「ちょっとじゃないよ、『たくさん』だよ!」
だからこそ、こうやって7年の時を経て、再び巡りあえたこともまた『奇跡』と呼べるのではないでしょうか。
あゆと祐一が最初に出会った偶然も、こうやって再開を果たした偶然も、確率で言えば奇跡みたいなもので、考え方次第じゃ奇跡になる偶然で。そしてその奇跡みたいな偶然をもって、約束を果たすことができる。
再開したのも奇跡だけど、元々の出会い、その約束をした時点での出会いすらも奇跡みたいな偶然に基づいたモノであって、つまり考えてみれば、人と人との出会いなんか全部奇跡、いやそれ以外の全ても、そうなる確率で考えれば全部奇跡みたいなものではないでしょうか。
要するに、大きい小さい、気づく気づかないの違いはあれど、全ては奇跡から立脚されているモノではないか、と。
出会い自体が奇跡で、それで仲良くなって絆を紡いで、それを確認する約束をして、一度はそれを果たせなくても、果たされないと思っても、また奇跡によって出会え、約束は果たされる。
これって、kanonの全シナリオにかかっている要素だったりする感じかもしれない感じです(よく分かってない感じ)。
勿論この奇跡解釈は、「何を奇跡と見るか」という点が元になっている以上、簡単に覆せるものなんですが、逆に大きな奇跡だけを奇跡と捉えるならば、なぜその大きな奇跡のみを奇跡と捉えるのですか、ともいえたりします。奇跡のバーゲンセールって揶揄がある割には、あまりにもその『奇跡』自体の中身について無頓着なんじゃないでしょうか。人智を超えたモノ、人になしえないモノを奇跡というのであれば、偶然の出会いなんかもある種、人になしえないモノであるのだし。起こりうる、起こりえないを基準にするのなら、大きな奇跡を奇跡と呼べるのかもしれないけど、逆に偶然の出会いも『起こっている』から奇跡と思えないだけであって、本当はとっても起こりえない奇跡なんじゃないだろうか。「誰かに出会う」ってことはきっとあるだろうけど、「この人に出会う」と対象を狭めれば、それは本当に奇跡といえるものだろうし。
この作品内での『奇跡』の扱われ方・捉え方を考えると、やっぱり小さい奇跡を『奇跡』と呼べる、……いや勿論普通に考えれば大きいモノだけが奇跡で、僕らが日常暮らしてて誰かと出会うこととか、今ここに立っていることなんかはとても奇跡と認識できるような重さがないものだけど、だからこそ逆に小さな奇跡が『奇跡』なんじゃないかなぁと。作中内で、ちょっとした偶然を『奇跡』と呼んだり、前作「ONE」でも、ちょっとした偶然の出会いに思いを馳せたり。
kanonの奇跡ってのは、小さな偶然を『奇跡』と呼ぶ物語で、なおかつ、大きな出来事を『奇跡』と呼ぶ物語でもあるんじゃないかなぁと。
ほんのちょっとずれるだけで、祐一は彼女達に会うことなく、kanonの物語を生まれなかった。勿論こんなこと言い出したらキリがないのですが、だからこそ、この「キリがない」からこそ、小さなモノも奇跡になるんじゃないでしょうか。何処までも奇跡と認めてしまう、そのくらいの作品でもおかしくはないかなぁと。『奇跡の物語』って銘打ってるんだから、むしろそのくらい『奇跡』じゃなきゃ誇大広告だ!って感じで。
つまり、メルヘンでロマンチックだけど、今までの日常もこれからの日常も全部奇跡のような偶然の元に築かれているもので、しかもご褒美的な、すっげー奇跡もあるかもしれないぜーずっと旅を続けていれば小さな精も舞い降りるかもしれないんだぜ的な感じ。それがkanon。って、なんかストレートに受け取りすぎな気がする。大丈夫か?いや、いいや。一応今回はメモ的な感じで。精査はkanon終了後って感じで。
【京アニkanonの力点】
「大切な人を、失ったことある…?」の所で、祐一が今までのヒロイン達のことを思い出す場面で気づいたのですが、やっぱ京アニはすげえよ!!
「この曲の名前、ご存じですか? カノンです。パッヘルベルのカノン。
同じ旋律を何度も繰り返しながら少しずつ豊かに、
美しく和音が響き合うようになって行くんです。
そんな風に一見違いのない毎日を送りながら、
でも少しづつ変わっていけたらいいですよね」
原作のkanonからしてそうなのですが、この作品の各シナリオは非常に似通った構成で作られています。
偶然の出会い(再会)と別れ、約束と奇跡。
真琴と再会して、別れて。
舞と再会して、別れて。
栞と出会って、別れて。
そうやって、一見似たようなストーリーを繰り返しながら、少しづつ豊かになっていく。
原作は一つ一つのシナリオが独立していているので気づきにくいのですが、このアニメ版は全てが地続きなので非常に分かりやすい。なるほど、このために一続きのストーリーにしたのか!
いやもう感服です。驚きです。
同じような作りのストーリーを何度も繰り返しながら、少しづつ豊かになっていく。物語もキャラクターも、見ているコッチも、少しづつ豊かになっていく。そのための一続き構成。
実は京アニの栞シナリオには、どうしても分からない所があって、
(祐一が栞を受け入れることを、栞が受け入れたことです(ちょいややこしい)。
原作では、祐一が栞のことを好きと言っても一度は振って、その後に香里の告白があり、栞自身も「もうすぐ死ぬ」ってことを言って、その上でさらに祐一が栞に好きだ、一緒にいたいといって、それで栞は「祐一が栞を受け入れる」ことを受け入れるのです。
「仲良くなってはいけない」「お姉ちゃんと同じ思いをさせたくない」という栞の言葉どおり、仲良くなりすぎるとその人を傷付けることになる、だから一度は受け入れなかった。
けれど二度目、全てを知った上で、祐一はもう一度好きだ、一緒にいたい、と言ってきた。だから受け入れた。
つまり、少なくとも、栞は将来的に「祐一を傷付けることになる」ことを受け入れたのです。
祐一を傷付けることになるからどうしようと、迷いに迷って、それでもやっぱり、自分だって一緒にいたい、ということで受け入れる事を決めた。
が、それが京アニ版だと葛藤も迷いも全然なんですよ。原作栞と比べると、正直わがままっぽく見えかねない。「仲良くなってはいけない」「お姉ちゃんと同じ思いをさせたくない」とかいう割には、簡単に「お兄ちゃんになって」って言っちゃうじゃん、矛盾気味じゃん、と。
好きだから一緒にいたい、ってのは原作にも京アニ版にも当然あるのですが、この京アニ版はその辺を行動に移せないというか、行動に移せてないのですよ。祐一に「好きだ」とか言えないのです。
もうすぐ死ぬから、迷惑かけるから行動に移せないというなら、そもそも「お兄ちゃんに…」なんていって更に仲良くなろうとすること自体がおかしい。勇気がない、そこまでは好きじゃない、とかでも、やっぱおかしい。祐一が栞を受け入れることを受け入れるのが。これはつまり、『祐一を傷付ける』ことを、受け入れることなのだから。そんな気持ちで祐一を傷つけるのだろうか?そこまで栞は弱いのだろうか?(注:原作と比さなければおかしくないのかもしれません)
全然分からない。ので、逆に考えてみた。
「祐一があんまり栞のことを好きではないから、栞は祐一が受け入れることを受け入れた」。
原作みたいにマジ好きだと、後々マジで悲しい思いさせるかもしれないから受け入れられない。でもアニメ版みたいにマジ好きでなければ、ちょっとくらい甘えてみてもいいかもしれない。
でもこれじゃ、栞が結構、嫌な人になっちゃうんですよね。さすがにお前、それはないだろうと。)
(でもこうやって好きでもないのに受け入れたりと、またもや浮き彫りになる祐一の異様さは、この作品を解く鍵になるかもしれない。祐一を解き明かせばこの作品が解ける的な。……もしかすると、始めから祐一の答えはないのかもしれないけど)
え~つまり、この点に関してはまったく分からなかったのです。
「なぜ栞は祐一が受け入れることを受け入れたのか」。全然わかんない。
っていうことは逆に、これは些細な穴的な存在で、それでも、こんな不明点作ってでもやりたいこと、やるべきことがこの作品にはあるんじゃないか?と思ったのです。つまりこんなことをしても押し通したい所にこそ、この京アニkanonの力点があるんじゃないかなぁと。それだけ、ここが浮いていると思ったので。
つまり、こうやって多少無理してでも、栞と祐一に仲良くなってもらって、栞の喪失を祐一に体験してもらわなければならなかったのではないか?と。それでいて、「祐一が好きにならない」という点も守らなければいけなかったのではないだろうか?と。
同じような旋律を繰り返して少しづつ豊かになっていくのに必要だからこそ、多少無理してでもこんなことをやったんではないだろうか。
つまりこの京アニkanonは、祐一と女の子が仲良くなる(祐一はその子のことを好きならない)→別れ、を繰り返して、少しづつ豊かになっていく物語。豊かになっていくのは、物語もキャラクターも、見ているコッチもです。
(もうちょっと細分化すると、全キャラ最初の出会いと別れと再会があって(栞だけは別。ちょっと無理して、一度振られた後の再会がそれってのはどうでしょう)、その再会後に仲良くなって、楽しい日常を送って、後に大きな問題があって、日常が壊れていって、別れがある。そして奇跡と再会)
<↑原作ネタバレ分は反転で>
とか思ったりするのですがどうなんだろう、どうでしょう。
(今回、結構思いつきで書いてるので、あんまりマジに取らないで下さい。どうせ言ってること、いつものように、また後で変わるかもしんないし(^_^;) しかしホント、知れば知るほど、自分が知らないってことを思い知らされる作品っすねぇ)
さて、来週は、あゆちゃん&祐一赤面祭り!
なんだこの赤面っぷり!初々しさ!わざとやってんな!なんか恥いじゃないか!
ベランダで祐一とのふれあいの練習曲を奏でるのは、原作ではむしろ名雪さんだった気がするけど、それすらも取られてしまって一体どうするのか名雪さん!?ってゆうかこの人、マジでどうするんだろう。
もしもあゆシナリオ先にやる、つうか多分あそこまでやって、そのあと名雪シナリオを大体やって、ラストのアレをああしてこうしてこうすれば、正にkanonがバッチリ決まる気がするけどどうだろ!
(原作ネタバレ的に言うと、
「ボクのこと、忘れて下さい」であゆが消えて、その後なんか名雪さんとかが頑張って祐一をケアして、それでも秋子さんが事故ちゃって、名雪が激落ち込んで、今度は祐一が彼女のケアに回るほうになって、そんで名雪とできちゃって、最終的になんか真琴以外みんな病院にいるっぽいので、病院巻き込んでスーパー奇跡パワーでみんな回復、でもあゆだけは今更回復されても、もう祐一と名雪ができちゃってるから困るじゃん、的な感じで復活せず。「それでもボクは、みんなの笑顔が見れればそれでいい」的な感じで。ああ泣ける。)
取り敢えず今は、ただただ期待するばかり!
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テーマ : Kanon~カノン~ - ジャンル : アニメ・コミック
こんばんわ、きつねのるーとです。
いやぁ~また大胆な予想をしましたね。おいら的には、もう少し救いを入れて欲しいかなと想ったり想わなかったり…
つまり最終回は祐一をめぐる
『よ~い・どん!』
だったらどうなんだろう?
とかねぇ~思うんですよ。
一般的には受けが良くない終わり方ですけどねぇ~
いやぁ~また大胆な予想をしましたね。おいら的には、もう少し救いを入れて欲しいかなと想ったり想わなかったり…
つまり最終回は祐一をめぐる
『よ~い・どん!』
だったらどうなんだろう?
とかねぇ~思うんですよ。
一般的には受けが良くない終わり方ですけどねぇ~
きつねのるーと | 2007年02月10日(土) 21:55 | URL | コメント編集
>きつねのるーとさん
うわっ、予想っていうか居酒屋での与太話レベルの戯言なので、適当に流して下さい~すみません(笑)。
たぶん救いはあるというか、まともに考えればいわゆる大団円になるんじゃないかなぁって気がしますね。みんな元気、みんなニッコリって感じの。
そうなると残るは祐一の恋愛面のみ……なのですが、全然予測がつきません。
となると、きつねのるーとさんがおっしゃるように、
>最終回は祐一をめぐる
>『よ~い・どん!』
で決まる……でもなんか、「ボクたちの(祐一をめぐる)戦いはこれからだ!」になりかねない気が。
ああそっか、祐一と上手くいくのはあゆか名雪って思ってましたけど、もしかしたら栞や舞や真琴って可能性もあるんですね。……ますます分からなくなってきた(笑)。
なんだかんだいって、祐一×あゆ×名雪の三人の先が全然読めないってところは、もの凄く面白くて興味深いところなんですけどね。
うわっ、予想っていうか居酒屋での与太話レベルの戯言なので、適当に流して下さい~すみません(笑)。
たぶん救いはあるというか、まともに考えればいわゆる大団円になるんじゃないかなぁって気がしますね。みんな元気、みんなニッコリって感じの。
そうなると残るは祐一の恋愛面のみ……なのですが、全然予測がつきません。
となると、きつねのるーとさんがおっしゃるように、
>最終回は祐一をめぐる
>『よ~い・どん!』
で決まる……でもなんか、「ボクたちの(祐一をめぐる)戦いはこれからだ!」になりかねない気が。
ああそっか、祐一と上手くいくのはあゆか名雪って思ってましたけど、もしかしたら栞や舞や真琴って可能性もあるんですね。……ますます分からなくなってきた(笑)。
なんだかんだいって、祐一×あゆ×名雪の三人の先が全然読めないってところは、もの凄く面白くて興味深いところなんですけどね。
始めまして。ブレイズです。
感想が非常に興味深い内容だったのでコメントしました^^。kanonはとても奥が深いですね。京アニの計算し尽された演出にもただただ感動するばかりです。
祐一が誰を選ぶのか?には目が離せない所ですね。キャンバス2の大逆転ホームランのような事があるだけに、本当に分からないです^^。
それとこれは私事ですが、リンクフリーとの事だったので、私の記事にそちら様の記事をリンクさせて頂きました。何か問題点がありましたらおっしゃって下さい。
ではまた来させて頂きますので、その時はよろしくお願いしますm(__)m。
感想が非常に興味深い内容だったのでコメントしました^^。kanonはとても奥が深いですね。京アニの計算し尽された演出にもただただ感動するばかりです。
祐一が誰を選ぶのか?には目が離せない所ですね。キャンバス2の大逆転ホームランのような事があるだけに、本当に分からないです^^。
それとこれは私事ですが、リンクフリーとの事だったので、私の記事にそちら様の記事をリンクさせて頂きました。何か問題点がありましたらおっしゃって下さい。
ではまた来させて頂きますので、その時はよろしくお願いしますm(__)m。
こんばんは、yukitaです。
栞シナリオについて、考察する為に原作をやり直したり、アニメ版を見直してみました。
祐一が、栞の願いを受け入れたのは、真琴や舞の経験があったからでしょう。
真琴とは『家族』になり、舞とは『友情』を取り戻し、舞は笑顔を取り戻した。でも栞には、どうすればいいのか解らない。
一週間だけ『普通の女の子に戻りたい』と言うのが栞の願いなので、それを受け入れたのではないでしょうか?
栞は祐一に『もう少し時間があれば、祐一さんの事、もっともっと好きになっていたかも知れません。誰のことも好きになってはいけなかったのに。』と間接的に告白しました。でも祐一から告白されていないので、『私のお兄ちゃんに』と言ったのではないでしょうか?
それは、栞にとっては『最後の我儘』なのかも知れません。
コメントが長くなって、済みません。今回の感想を読んで、自分なりに考えをまとめてみました。お役に立てれば幸いです。
栞シナリオについて、考察する為に原作をやり直したり、アニメ版を見直してみました。
祐一が、栞の願いを受け入れたのは、真琴や舞の経験があったからでしょう。
真琴とは『家族』になり、舞とは『友情』を取り戻し、舞は笑顔を取り戻した。でも栞には、どうすればいいのか解らない。
一週間だけ『普通の女の子に戻りたい』と言うのが栞の願いなので、それを受け入れたのではないでしょうか?
栞は祐一に『もう少し時間があれば、祐一さんの事、もっともっと好きになっていたかも知れません。誰のことも好きになってはいけなかったのに。』と間接的に告白しました。でも祐一から告白されていないので、『私のお兄ちゃんに』と言ったのではないでしょうか?
それは、栞にとっては『最後の我儘』なのかも知れません。
コメントが長くなって、済みません。今回の感想を読んで、自分なりに考えをまとめてみました。お役に立てれば幸いです。
>ブレイズさん
はじめまして~。
けっこう先走り気味な内容(全部終わってから書けよ、ってことを書いちゃいました^_^;)だったりするのですが、お気に召して頂いたようで嬉しいかぎりです。
ただこの辺は、明確な答えが示されているモノではないので、人それぞれが自分なりの答えを見つけてくれればそれでいいというか、それが嬉しいです(ショボイ文だけど、問題提起みたいなつもりで書きましたので)。
kanonはホント、奥が深いですね~。この京アニ版は、原作にプラスして独自解釈とか新解釈的なモノを見せてくれるんじゃないかなぁと思っています。ちょっと期待しすぎかもしれないけどw。
>祐一が誰を選ぶのか?
普通に考えればあゆが本命ですねぇ。「その人の好きな女の子は、一人だけなんだよ」とか言っときながら、違う子が好きになりましたじゃさすがにおかしいし(笑)。
とはいえ、それでも先が読めません。実は名雪が読み間違ってたんだよ!ってオチとか、「実は名雪のことが昔から好きなんだよ!」なんてオチが待ち受けていたり。特に、主人公の声が同じな『SHUFFLE』を見た後だと余計にどうなるか分からなくなります(笑)。
あと、リンク貼って頂いたようで、非常に嬉しいです。問題点なんてとんでもありません!超嬉しいっすよ。感謝感激っす!
>ではまた来させて頂きますので、その時はよろしくお願いしますm(__)m。
こちらこそ、宜しくお願いしますね~。
はじめまして~。
けっこう先走り気味な内容(全部終わってから書けよ、ってことを書いちゃいました^_^;)だったりするのですが、お気に召して頂いたようで嬉しいかぎりです。
ただこの辺は、明確な答えが示されているモノではないので、人それぞれが自分なりの答えを見つけてくれればそれでいいというか、それが嬉しいです(ショボイ文だけど、問題提起みたいなつもりで書きましたので)。
kanonはホント、奥が深いですね~。この京アニ版は、原作にプラスして独自解釈とか新解釈的なモノを見せてくれるんじゃないかなぁと思っています。ちょっと期待しすぎかもしれないけどw。
>祐一が誰を選ぶのか?
普通に考えればあゆが本命ですねぇ。「その人の好きな女の子は、一人だけなんだよ」とか言っときながら、違う子が好きになりましたじゃさすがにおかしいし(笑)。
とはいえ、それでも先が読めません。実は名雪が読み間違ってたんだよ!ってオチとか、「実は名雪のことが昔から好きなんだよ!」なんてオチが待ち受けていたり。特に、主人公の声が同じな『SHUFFLE』を見た後だと余計にどうなるか分からなくなります(笑)。
あと、リンク貼って頂いたようで、非常に嬉しいです。問題点なんてとんでもありません!超嬉しいっすよ。感謝感激っす!
>ではまた来させて頂きますので、その時はよろしくお願いしますm(__)m。
こちらこそ、宜しくお願いしますね~。
>yukitaさん
どうも、こんばんはです。
おお、ありがたい。考察系のコメント送ってくださるのはホントありがたいです。特にあそこらへんは、自分一人ではどうしても煮詰まっちゃって分からない所だっただけに。
な・る・ほ・ど!!
祐一自身にこれまでの経験が蓄積されている訳ですね!これは驚いた、これは考えなかった!
原作だと、「好きだ、一緒にいたい」という気持ちと、自分が栞にできること、つまり「栞の願いを叶えること」でもって受け入れるのですが、そこから「好き」って気持ちを引いたアニメ版は、代わりに今までの経験が足されるわけですか!
ああ~、祐一自体の成長か、まったく考えていませんでした。そうか、そうですよね、祐一だって成長してるんですものね(何気に酷いセリフw)。
こんなところにも、敢えて一続きでkanonを作っている効果が出ているなんて……。もしかすると、この祐一の成長みたいなものが、京アニ版の鍵になるかもしれませんね。一続きの物語であるって所が原作との一番の相違点でしょうし。
栞のアレはやっぱ『我儘』かぁ……。でももしかすると、祐一がそうであるように、「一続きの物語」ってことの影響が栞にもあるのかもしれませんね(勿論他のキャラクターにも)。祐一以外のキャラクターにも、それぞれの経験が蓄積されていくのなら、他のキャラクターも微妙に原作と違ってくるのかもしれない……。う~ん、できれば一話からもう一度見直してみたい。約9時間もかかるけど(笑)。
考察系のコメントは特に嬉しいです。また何かしらありましたら、コメント送って下さい。つうかじゃんじゃん送って下さい(笑)。待ってますので。
どうも、こんばんはです。
おお、ありがたい。考察系のコメント送ってくださるのはホントありがたいです。特にあそこらへんは、自分一人ではどうしても煮詰まっちゃって分からない所だっただけに。
な・る・ほ・ど!!
祐一自身にこれまでの経験が蓄積されている訳ですね!これは驚いた、これは考えなかった!
原作だと、「好きだ、一緒にいたい」という気持ちと、自分が栞にできること、つまり「栞の願いを叶えること」でもって受け入れるのですが、そこから「好き」って気持ちを引いたアニメ版は、代わりに今までの経験が足されるわけですか!
ああ~、祐一自体の成長か、まったく考えていませんでした。そうか、そうですよね、祐一だって成長してるんですものね(何気に酷いセリフw)。
こんなところにも、敢えて一続きでkanonを作っている効果が出ているなんて……。もしかすると、この祐一の成長みたいなものが、京アニ版の鍵になるかもしれませんね。一続きの物語であるって所が原作との一番の相違点でしょうし。
栞のアレはやっぱ『我儘』かぁ……。でももしかすると、祐一がそうであるように、「一続きの物語」ってことの影響が栞にもあるのかもしれませんね(勿論他のキャラクターにも)。祐一以外のキャラクターにも、それぞれの経験が蓄積されていくのなら、他のキャラクターも微妙に原作と違ってくるのかもしれない……。う~ん、できれば一話からもう一度見直してみたい。約9時間もかかるけど(笑)。
考察系のコメントは特に嬉しいです。また何かしらありましたら、コメント送って下さい。つうかじゃんじゃん送って下さい(笑)。待ってますので。
こんばんは、たこーすけです。
自身の第20話の感想記事で、ぼくは、第18話での「香里、栞、祐一の目にかかる影」に着目し、これは「現実逃避」を表すのではないかと考えました。
そして、これを通して、なしおさんの
「祐一が栞を受け入れることを、栞が受け入れたこと」
を考えたいと思っていました。ちょっと時間が経ってしまいましたが、書き込ませて頂きます。
「栞がわがままっぽく見えかねない」について。
なしおさんもyukitaさんも「栞のわがまま」ということで決着をみていると思いますが、ぼくも全く同意です。
ぼくなりの落とし所は「栞の現実逃避」です。
「逃避先」としての「祐一」であり、それが表れているのが「栞の目の影」という考えでいます。ですので、その意味で栞は「そこまで弱い」ということになりますし(「そこまでは弱い」と言った方がよいのかもしれません)、ぼくはそれで良いのだと思います。原作未経験者のぼくとしては、それでも納得がいきます。
そして、最後に祐一に「俺は栞と会えて、良かったと思ってるぞ」と言ってもらったことにより、「自身の病」という「現実」に向き合い、「スタート」をきることができ、「闘病」出来ているのではないかと思います。
そして、「祐一があんまり栞のことを好きではないから…」もなしおさんに同意でして、祐一は栞が目の前から姿を消し、その目に影を宿すまでは、そこまで深刻に受け止めていなかったとぼくは思うのです。
なんといいますか、「栞を受け入れる」というよりは、「受動的に栞の願いを、ただきいてあげている」といいますか。
yukitaさんの仰る通り、祐一は栞に「どうすればいいのか解らない」。
だから「栞の願い」を全部そのままきいてあげる。祐一からの積極的な投げかけは、なかったのではないかと思います(誕生パーティー、つまり香里とのこと、に対しても、それは既に「栞の願い」として祐一は認識しているわけですので、「積極的」な投げかけとは言いづらいと考えます)
常に受動的ですから、栞の「出会った日のこと」の告白に対しても、「わたし笑っていられましたか?」に対しても、少なからず動揺してしまいます。
祐一としては、自分からは「どうすればいいのか解らない」。
でも、とにかく「栞の願い」をそのままきいてあげていれば、それで真琴ならぬ栞の「願いは成就したと信じた」と思えると考えていたのではないでしょうか。
となると、祐一は、栞はずっとずっと「最期の時」まで自分の目の前にいるはずと思っていたと考えられます。「最期の時」まで、「栞の願い(それを栞の「わがまま」と言ってしまってもよいでしょう)」をきいてあげれば、それでよいのだ、と。
というか、実際、「栞」のような状態の少女を目の前にしたら、誰だってそうなると思います。とにかく、その子の「願い」をきいてあげたい。誰だってそう思うのではないでしょうか。
ですから、ぼくには、これはとても現実感を伴っているように感じられます。
こうしていれば、「その時」まで栞は自分に「願い」を言いつづけてくれるに違いない。
そして、それを片っ端から叶えてあげればよい。それが自分の出来ることだし、きっとそうなるに違いない。
しかし、そうならなかった。
栞は祐一の目の前から消えてしまった。
それは、栞から見れば、「俺は栞と会えて、良かったと思ってるぞ」と「受け入れて」もらえたことにより、自身の「スタート」をきることが出来たのだとぼくは思いますが、祐一から見れば、「自分のしてきたことは、間違いだったのかもしれない」となるのかもしれません。
ですから、祐一はそこで初めてというかさらに「深刻に」なる。そして、目に影をたたえてしまう。
「栞が死んでしまう」というより、「栞が自分の前から去ってしまった。自分は結局何もしてやれなかったのかもしれない」という「現実」から目を背けようとしてしまったのかもしれません。そしてそれが「あゆへの逃避」となって表れる。「栞」を忘れたかのように。
そして、仰る通り「一続き」の物語になっていることで、この「栞とのこと」およびそこから立ち直る祐一は、さらに成長を遂げる。
という感じで考えています。
大変長くなってしまいました。申し訳ありません。何卒ご容赦ください。
それでは、失礼致します。
自身の第20話の感想記事で、ぼくは、第18話での「香里、栞、祐一の目にかかる影」に着目し、これは「現実逃避」を表すのではないかと考えました。
そして、これを通して、なしおさんの
「祐一が栞を受け入れることを、栞が受け入れたこと」
を考えたいと思っていました。ちょっと時間が経ってしまいましたが、書き込ませて頂きます。
「栞がわがままっぽく見えかねない」について。
なしおさんもyukitaさんも「栞のわがまま」ということで決着をみていると思いますが、ぼくも全く同意です。
ぼくなりの落とし所は「栞の現実逃避」です。
「逃避先」としての「祐一」であり、それが表れているのが「栞の目の影」という考えでいます。ですので、その意味で栞は「そこまで弱い」ということになりますし(「そこまでは弱い」と言った方がよいのかもしれません)、ぼくはそれで良いのだと思います。原作未経験者のぼくとしては、それでも納得がいきます。
そして、最後に祐一に「俺は栞と会えて、良かったと思ってるぞ」と言ってもらったことにより、「自身の病」という「現実」に向き合い、「スタート」をきることができ、「闘病」出来ているのではないかと思います。
そして、「祐一があんまり栞のことを好きではないから…」もなしおさんに同意でして、祐一は栞が目の前から姿を消し、その目に影を宿すまでは、そこまで深刻に受け止めていなかったとぼくは思うのです。
なんといいますか、「栞を受け入れる」というよりは、「受動的に栞の願いを、ただきいてあげている」といいますか。
yukitaさんの仰る通り、祐一は栞に「どうすればいいのか解らない」。
だから「栞の願い」を全部そのままきいてあげる。祐一からの積極的な投げかけは、なかったのではないかと思います(誕生パーティー、つまり香里とのこと、に対しても、それは既に「栞の願い」として祐一は認識しているわけですので、「積極的」な投げかけとは言いづらいと考えます)
常に受動的ですから、栞の「出会った日のこと」の告白に対しても、「わたし笑っていられましたか?」に対しても、少なからず動揺してしまいます。
祐一としては、自分からは「どうすればいいのか解らない」。
でも、とにかく「栞の願い」をそのままきいてあげていれば、それで真琴ならぬ栞の「願いは成就したと信じた」と思えると考えていたのではないでしょうか。
となると、祐一は、栞はずっとずっと「最期の時」まで自分の目の前にいるはずと思っていたと考えられます。「最期の時」まで、「栞の願い(それを栞の「わがまま」と言ってしまってもよいでしょう)」をきいてあげれば、それでよいのだ、と。
というか、実際、「栞」のような状態の少女を目の前にしたら、誰だってそうなると思います。とにかく、その子の「願い」をきいてあげたい。誰だってそう思うのではないでしょうか。
ですから、ぼくには、これはとても現実感を伴っているように感じられます。
こうしていれば、「その時」まで栞は自分に「願い」を言いつづけてくれるに違いない。
そして、それを片っ端から叶えてあげればよい。それが自分の出来ることだし、きっとそうなるに違いない。
しかし、そうならなかった。
栞は祐一の目の前から消えてしまった。
それは、栞から見れば、「俺は栞と会えて、良かったと思ってるぞ」と「受け入れて」もらえたことにより、自身の「スタート」をきることが出来たのだとぼくは思いますが、祐一から見れば、「自分のしてきたことは、間違いだったのかもしれない」となるのかもしれません。
ですから、祐一はそこで初めてというかさらに「深刻に」なる。そして、目に影をたたえてしまう。
「栞が死んでしまう」というより、「栞が自分の前から去ってしまった。自分は結局何もしてやれなかったのかもしれない」という「現実」から目を背けようとしてしまったのかもしれません。そしてそれが「あゆへの逃避」となって表れる。「栞」を忘れたかのように。
そして、仰る通り「一続き」の物語になっていることで、この「栞とのこと」およびそこから立ち直る祐一は、さらに成長を遂げる。
という感じで考えています。
大変長くなってしまいました。申し訳ありません。何卒ご容赦ください。
それでは、失礼致します。
>たこーすけさん
こんばんは。いつもコメントありがとうございます。長文でも全然構いません、むしろ嬉しいかもしれません(笑)。
……実は原作プレイ者としては、「現実逃避」という言葉はかなり受け入れがたいものがありまして(詳しくはネタバレになっちゃうので省きますね)。なもんで、当初は「現実逃避はちょっとないかな…」みたいに思っていたのですが(すみません)、ただよく考えたら、"最終的に現実逃避で決着が付く(その逃避が解決・解消しない)以外"なら、物語内での逃避というのもありえなくはないかなと思えてきたのです。また「祐一があゆに対して現実逃避」とたこーすけさんは仰ってましたが、それも現在のあゆの状況を考えればありといえばありかなと思えるようになってきました。でもそうすると、「現実逃避の解消をしなければならない」(「しなければならない」という性質を『kanon』は持っちゃってるのです)ので、ホントに栞オチにしか出来なくなっちゃうかも。
>「闘病」
この辺は目から鱗と申しますか、実は原作では栞は「絶対死ぬ!」みたいなノリで、アニメ版とは比べ物にならないくらい弱弱しく(それでも描写だけでは死が間近には思えない感じではありましたが)描かれていたのです。だから僕は「闘病」とか思いつかなくて、彼女は自身の死を受け入れた(というか、生き抜いて、それで死ぬ事を受け入れた)と思ってたのですが、なるほど確かに、アニメ版の演出では死がリアルではありませんしたね。というよりも、単純にアニメ版と原作では設定が微妙に異なっていて、栞の病気は「絶対死ぬ」っていうレベルではないのかもしれません。
>祐一関係
こんな気合入った長文を送ってきてくださって本当にありがとうございます。
同意・なるほど・そうか・すっきり!といった感情が入り乱れております。
個人的には、このあまりにも他から浮いている祐一の性格設定には何か裏があるんじゃないか?とか思ってるのですが(例えば、実はゲームのキャラだったオチとかw)、……そう思わなきゃやってられないくらいに、どうしても祐一のことが理解出来ません、掴めません。
だから、このコメント、ありがたかったです。
>「栞が自分の前から去ってしまった。自分は結局何もしてやれなかったのかもしれない」という「現実」から目を背けようとしてしまったのかもしれません。そしてそれが「あゆへの逃避」となって表れる。「栞」を忘れたかのように。
これは……!もしそうだとしたら、たこーすけさん、ホント天才です。
>大変長くなってしまいました。申し訳ありません。何卒ご容赦ください。
いえいえ、とんでもございません。僕のトコのコメント欄にこんなに労力割いて頂けるなんて、本当に嬉しい限りです。ありがとうございます。
こんばんは。いつもコメントありがとうございます。長文でも全然構いません、むしろ嬉しいかもしれません(笑)。
……実は原作プレイ者としては、「現実逃避」という言葉はかなり受け入れがたいものがありまして(詳しくはネタバレになっちゃうので省きますね)。なもんで、当初は「現実逃避はちょっとないかな…」みたいに思っていたのですが(すみません)、ただよく考えたら、"最終的に現実逃避で決着が付く(その逃避が解決・解消しない)以外"なら、物語内での逃避というのもありえなくはないかなと思えてきたのです。また「祐一があゆに対して現実逃避」とたこーすけさんは仰ってましたが、それも現在のあゆの状況を考えればありといえばありかなと思えるようになってきました。でもそうすると、「現実逃避の解消をしなければならない」(「しなければならない」という性質を『kanon』は持っちゃってるのです)ので、ホントに栞オチにしか出来なくなっちゃうかも。
>「闘病」
この辺は目から鱗と申しますか、実は原作では栞は「絶対死ぬ!」みたいなノリで、アニメ版とは比べ物にならないくらい弱弱しく(それでも描写だけでは死が間近には思えない感じではありましたが)描かれていたのです。だから僕は「闘病」とか思いつかなくて、彼女は自身の死を受け入れた(というか、生き抜いて、それで死ぬ事を受け入れた)と思ってたのですが、なるほど確かに、アニメ版の演出では死がリアルではありませんしたね。というよりも、単純にアニメ版と原作では設定が微妙に異なっていて、栞の病気は「絶対死ぬ」っていうレベルではないのかもしれません。
>祐一関係
こんな気合入った長文を送ってきてくださって本当にありがとうございます。
同意・なるほど・そうか・すっきり!といった感情が入り乱れております。
個人的には、このあまりにも他から浮いている祐一の性格設定には何か裏があるんじゃないか?とか思ってるのですが(例えば、実はゲームのキャラだったオチとかw)、……そう思わなきゃやってられないくらいに、どうしても祐一のことが理解出来ません、掴めません。
だから、このコメント、ありがたかったです。
>「栞が自分の前から去ってしまった。自分は結局何もしてやれなかったのかもしれない」という「現実」から目を背けようとしてしまったのかもしれません。そしてそれが「あゆへの逃避」となって表れる。「栞」を忘れたかのように。
これは……!もしそうだとしたら、たこーすけさん、ホント天才です。
>大変長くなってしまいました。申し訳ありません。何卒ご容赦ください。
いえいえ、とんでもございません。僕のトコのコメント欄にこんなに労力割いて頂けるなんて、本当に嬉しい限りです。ありがとうございます。
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第19話。これはwww他の方のところを拝見するのが楽しみwwwあと、作画監督が池田晶子さんだったからでしょうか。最後の方のあゆが、みくるに見えて、いろいろと困ったwこんにちは。たこーすけです。Kanon 第19話を視聴しましたので、その感想を書きたいと思います
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2007/02/14(水) 01:08:58 | アニメのストーリーと感想
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2007/02/14(水) 21:40:22 | Blue Sky TriΔngle
kanon ~カノン~ 第19話 「ふれあいの練習曲 ~etude~」
とうとう'''あゆルート'''だ!! もう最高!!そんなことより・・・[[img(http://img.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/27/cc/owariuser04/folder/565360/img_565360_14350708_0?2007-02-21)]]== 「ぼくのこと忘れないでください」 ==7年前、祐一とあゆ
2007/03/01(木) 23:27:47 | せつけん日々の日記
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