2007'04.21 (Sat) 16:40

秋子さんが香里のお世話をしまくる作品です(違う)。
さて、先週はWEB拍手コメで
>本当にSの魅力について熱く語りますねw
という、心の底から嬉しいコメント頂いたので、今週もドSの魅力について熱く語っちゃいますよ~!
とか思ってたんだけど。
この人の「ドS」、あんまり趣味じゃないかも。
【More】
さてさて、ドSというものの帰結点は「依存←→依存」という一ヶ所に集約されます。

まず最初に。
カレン然り、シーツーさん然りで、Sられる側(アンリ(士郎)やルルーシュ)はSる側の能力や物語上の機能を頼らざるを得ないのです。カレンやシーツーさんはとっても口が悪いし愛想も無いのですが、それでも彼らは、物語を進めるために・目的を達成するためには彼女らに依存しなければならないのです。
ここで重要なのは、その『依存』が精神的な依存ではなく、物語上の機能としての『依存』である点です。
まず彼女達を頼らなければ話は進まないのですが、そこに彼女達自身の性格やパーソナリティはほとんど関係ないのです。彼らが依存しているのは物語上の理由であって、彼女達の『機能』、それのみに対して依存しているのです。つまり当初、アンリやルルーシュらSられる方は、彼女らの性格やパーソナリティを「どうでもいいもの」として見ているのです。
別にドSだから惹かれたとか、ドSだから興味を持ったとかではなく、ただ単純に『機能』として必要だった人が、『ドS』だっただけなのです。
このように、当初は『必要だから』という機能で依存していた間柄。
Sられる方は、Sってくる方が嫌でも嫌いでも、必要だから切れないのです。そしてSる方も、その時点では不明瞭ながらも目的等があり、Sられる側をある程度必要としている(決して代替が効かない訳ではない、というところがミソ)。
さて、ここで前回の記述に戻ります。
前回も記しましたが、基本的にドSキャラは『孤独』でなくてはならないのです。
自身の能力から、生い立ちから、立ち位置から、彼女は基本的に孤独。
(孤独だからドSになった、ドSだから孤独になった、というのはまた別のお話し)
その彼女らに寄り添ってくるのが、Sられるキャラクター達。
たとえ機能としての必要さでの寄り添いでも、それは彼女達の孤独を少しは埋めれるものなのです。
前回に書きましたが、ドSキャラというのは根は優しいのです。Sられるキャラクター達も、始めは「Sられる」だけなのですが、その彼女達の孤独を埋め、彼女達にとって目的以外の意味で必要性が生まれれば、彼女達はその不器用な優しさを、彼らに見せてくれるのです。
そしていつしか。
それが続いていくと、その孤独だった彼女達にとって、『逆に』Sられる彼らの存在が、機能以上に必要となってくるのです。
この反転性。
当初彼女らの性格やパーソナリティではなく、機能のみを欲し依存した『Sられる側』。
当初彼らは代替が効くものの、別に反抗しないから彼でいいか―――くらいの、ちょっとした機能性から彼らを必要とした『Sる側』。
最優先は機能として、真に欲したSられる側。その気持ちはいつまでも一緒でも。
Sる側はいつしか、機能ではなく彼らの性格やパーソナリティを『必要』に思うのです。
あくまで前者は機能としての依存なのに、後者は、強者の立場にいるSる方は、精神的に依存していく―――この反転性、この倒錯感が、真のドSの魅力なのです。
さて。僕はそうとうイっちゃってること書いてますが、真剣ドS喋り場なのでこのまま真剣に語ります。
最初に戻って。このように、ドSの帰結点は「依存←→依存」になるのですが、そこに辿り着く方法は一つではありません。
この姫さまは、いわゆる『所有物型ドS系』のキャラクターのようです。

「学校か……そんなもの必要ないのにな」
「家来として一生私に仕えるのだから」
ドSの道はいくつかあって、例えば前述のカレン・オルテンシアは『対庇護ドS系』。
(二人とも)すぐ死んじゃう、すぐ死んじゃうの繰り返しと、それを唾棄しているということ。庇護されてながらも庇護している、というのはドSの基本的骨組みの一つなのですが、それの究極系に近いのがこのカレンの形式です。
シーツーさんは、コードギアスが未だ終着していないので正確な判断が出来ませんが、基本的には前記の『対庇護ドS』に加えて、『機能・目的優先型ドS系』が強く加わっていると考えられます。
他にも、たとえばアニメ版シャッホーの子供楓さんのドSなんかは、『暗黙依存型ドS系』、いわゆる自分がそのドS行為に依存しているというのを知覚していないで行なっているドS系ですね。
ドSは基本的に、機能軸と依存軸による四象八卦12パターンと、それに依存面を掛けた計24パターンで分類されるのですが、この怪物王女が当て嵌まりそうな『所有物型依存』は、その中ではちょっと古臭いタイプのドSになります。
対象者を自己の所有物のように思う節がある、つまりここ最近のドSブームを引っ張ってきたカレンやシーツーさんの特徴といえる『機能・目的性』がかなり弱いのです。
機能・目的のための関係(コードギアスでは『契約』と呼ばれていましたが)なのに、それがいつしか逆転して、二人の関係に機能・目的以上のものが生まれてしまう―――というよりも、ドS側の方だけが勝手にそう『思ってしまう』―――その反転性と倒錯感が、今日のツンデレブームなどと繋がる部分があり、そこが最近のドSブームを作り出した要因でもあるのです。
こういった点が見て取れる、怪物王女の姫さまは今の所「なんともいえない」感がある、というか個人的な趣味に乗るかどうかが微妙な所でもありますが、とはいえまだまだ第2話なので、自分の中での巻き返しも十分に期待できる所でしょう。
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注1:本文内での色々な定義や用語は、全て僕が作り出した『オレ用語』です。他の場所で使うと恥かくことになるので、(それでも構わない、むしろ恥をかきたいという超ドMの方以外は)注意しましょう。
注2:>最近のドSブーム
オレ調べ。実際は知りません。
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