2007'06.10 (Sun) 04:00
いや、3週間も積んどいた僕が言うのもなんですが、「ヒロイック・エイジ」ホント面白いですね!今週放送分(6/10)は、ちょうど卓球かなんかでお休みですので、来週から見ようかなとか思ってる方に、この記事が少しでもお役に立ってくれれば嬉しいです。
さて、ヒロイック・エイジのあらすじは……このへん(公式サイト)とかで見れます。宇宙には5つの種族―――黄金の種族、銀の種族、英雄の種族、青銅の種族、鉄の種族(人類のコト)がおり(その他少数部族もいますが)、宇宙を支配していた黄金の種族が別の宇宙へと旅立ったため、それぞれの種族は次なる宇宙の覇権を争い、激しく戦いを繰り広げた―――みたいな内容です。
英雄の種族は殆ど滅び去り、残った5体の英雄の種族は、それぞれ別種族・部族の体の中に埋め込まれ、その埋め込まれた彼らは「ノドス」と呼ばれ、英雄の種族の力を振るうことが出来た。しかし、黄金の種族はそのノドスに「契約」という枷―――契約相手に、絶対に従わなくてはならない―――を与えた。
4体のノドスは、人類より遥かに優れた技術力と超能力を持ち、青銅の種族を配下に従える「銀の種族」の契約下に入ったが、残る1体のノドス―――英雄の種族の中でも最強の力を持つ「ベルクロス」をその身に宿す「エイジ」は、人類こと「鉄の種族」の契約下に入った。
遠い星に住まうエイジを見つけ出したのは、ディアネイラ率いる「アルゴノート」という戦艦。
エイジを見つけ出したことにより銀の種族に追われる彼らは、戦いながら、一路故郷への道程を急いでいた―――というのが、前回(第7話)までのお話しを凄く大雑把に纏めた感じです。
■誰のために戦うのですか?

さてさて、前回からの続きです。
前回、ワープした先でアズ・アゾート艦隊と出会ったアルゴノート一行は、「アズ・アゾート艦隊はアルゴノートを全力で守護する」と、彼女たちの協力を取り付けました。が、それと時を同じくして、銀の種族がアルゴノートの行き先を嗅ぎ付け、彼女らのすぐ近くまで追って来ました。
上の画像の変な蒼い丸いのは、銀の種族が従える青銅の種族の通称『アリヅカ』と呼ばれる母艦のようなものです。アリヅカ一個に対し、アルゴノート単体だと互角かそれ以下の勝負にしかならない感じです。ドラゴンボールでいえばアリヅカがサイバイマンで、アルゴノートがヤムチャみたいな力関係です、たぶん。
そんな訳で、アルゴノート自体はさっさとそこから離脱します。
それを追いかけんとする敵、銀の種族&青銅の種族を食い止めるのは、アズ・アゾート艦隊の役目。


十や二十ではきかない、沢山の数のアリヅカが湧いてきたのですが、このアズ・アゾート艦隊は仮にも人間側の最強レベルの力を持つ艦隊。主要兵器のレーザーを使えば、アリヅカ如き一撃で葬り去れます。サイバイマンなど敵ですらない、ナッパくらいの能力はらくらく持っています。

一方、その身に英雄の種族を宿すノドス―――エイジは、同じくノドスのカルキノスと前回の放送から、いや前々回くらいからずっとバトルしています。
英雄の種族の力はとてつもなく大きくて、アルゴノートがやっとこさ互角に戦え、アズ・アゾートが楽勝とはいえ主力兵器を用いなければならない『アリヅカ』を、エイジは拳を振るった時に出る衝撃波だけで木っ端微塵にしたりします。サイバイマンとは次元が違いすぎる、ドラゴンボールでたとえるならスーパーサイヤ人悟空くらいの能力です。
そんなエイジと良い勝負をするくらいには戦える相手のノドス、カルキノス。スーパーサイヤ人悟空には及ばないも、ネイルと融合したピッコロさんくらいの能力は有しています。
その次元違いの二人の戦いは、長々と200時間以上にも及んでいます。

彼らと同じく、次元違いの能力を有するもう一人のノドス―――メヒタカが、アズ・アゾート艦隊の戦場に現れます。こいつはフリーザ様クラスの力は持っていると見えもらって、間違いないです。

メヒタカの目的は、この戦場から一足早く離脱したアルゴノート。
本来戦いが嫌いなメヒタカにとって、ここでアズ・アゾート艦隊と戦う理由はありません。アズ・アゾート側の攻撃を特殊な能力で無効化しつつ、同時に彼らに攻撃することもないメヒタカ。次元違いの能力を持つメヒタカが攻撃すれば、アズ・アゾート艦隊はあっという間に滅ぼされるのは明白です。アズ・アゾートがナッパなら、メヒタカはフリーザ様くらいの能力を持っています。
だからこそ、ここはお互い見なかったことにして、なかったことにして、攻撃受けないし攻撃しないから「ここを通してくれ」ということを、態度で示すメヒタカ。
そのことは、アズ・アゾート艦隊側も察知しています。
「攻撃せず、攻撃されもせず……」こう述べる艦隊の副官に対し、艦長代理のニルバールは答えます。

「だから黙って通せと……?舐めるなバケモノ!」
まともに戦えば、全滅させられることは必死です。
どう見ても敵う相手ではありません。
たしかに、まだメヒタカの能力を見ていない彼女たちならば、万に一つくらいは奴に勝てるかも、と思っているかもしれません。
戦わずに、見なかったことにして、黙って通していれば、アズ・アゾート艦隊とその仲間達が死ぬ危険性は低くなる。喩えアルゴノートを守る為でも。自分らでは遠く敵わない相手、足止めにすらならないかもしれない敵に、自分から向かっていく必要はない。
それでも、戦いを選ぶ彼女たち。
一体何で戦うのか?死ぬかもしれない、いや、死ぬ可能性が限りなく高いのに、なぜ、わざわざ戦いを選ぶのか?

重力場を作り出しメヒタカを拘束し、一斉に攻撃をするアズ・アゾート艦隊。
しかしその攻撃は、メヒタカに対して全然効果を発揮できません。殆どダメージはありませんでした。

とはいえ、これではラチが開きません。いい加減ウザクなったのか、それともこの場を最小被害で乗り越える彼なりの考えなのか、メヒタカは一撃だけ攻撃を行います。メヒタカビームを放ちます。
それはアズ・アゾート艦隊には当たらず、後方にある惑星に当り、そして…

星爆発。
えー! って感じの威力ですが、それぐらい凄いのです、メヒタカは、ノドスは。なにせフリーザ様級ですから。フリーザ様だって、惑星の一個や二個、軽く壊せます。


破壊された星の破片が降り注ぎます。
星の爆発の衝撃と、その余波により、アズ・アゾート艦隊の主力兵器は多大な損傷を受け、艦隊の6割の艦と、連絡が取れない状態になってしまいました。
メヒタカの一撃に、艦隊は大きなダメージを受けました。
それは6割の艦が連絡不能、つまり破壊されたかもしれないという戦力低下のことよりも、こちらの攻撃がまるで効かない防御力と、星すらも破壊する圧倒的な攻撃力を持つ、敵―――メヒタカに対する、絶望的な無力感。なにをしても倒せそうにないのに、むこうは、ちょっと攻撃しただけでコッチを倒せる。あまりにも戦力差がありすぎるのに、先の星崩壊で、さらに戦力が減ったアズ・アゾート艦隊。無傷のメヒタカ。満身創痍のアズ・アゾート。絶望的な戦力差。
それでも。まだ、戦おうとする艦長代理ニルバール。
ノドスに攻撃を仕掛けるよう、艦隊の配置編成を命じるニルバールに対し、彼女の補佐官(のような立ち位置)の男が声をあげます。

「今すぐ同調(重力場による拘束)を切り離し、奴を解放すべきです!もう一度喰らえば、全滅必死ですぞ!!」
それに対し、ニルバールは答えます。
「そうして奴を行かせ、アルゴノートを沈ませるか」

「この被害は何のためだ!あの星は、何のために吹き飛ばされたっ!!」
被害は絶大。戦力差は圧倒的。アルゴノートを守護する、と誓ったアズ・アゾートですが、この状況でメヒタカと対峙したところで、少しもアルゴノートの守護になりません。ほんのちょっとくらいは足止めが出来るかも、という程度。
それでも。

「この惨状だ。逃げ出す艦があっても仕方がない」と呟いたニルバールが驚くほどに。誰一人、逃げ出さない。この絶望的過ぎる状況下において。
「この被害は何のためか。あの星は、何のために吹き飛ばされたのか」
そもそもの始まりは、アズ・アゾートがアルゴノートを守護すると決めたから。やり過ごしても良いメヒタカを、やり過ごさずに迎え撃ったから。
それでも、戦うには遠く及ばないメヒタカとの戦力差。アルゴノートの守護になど、てんでなっていない。少しくらいは足止めが出来る程度。もしもここでアズ・アゾート艦隊が逃げ出しても、アルゴノートのクルー達は誰一人として、彼らを責めることはないでしょう。いや。むしろ逃げ出してくれた方がありがたいかもしれない。自分たちのために、誰かが犬死するなんてことの方が、自分たちの危機よりもよっぽど恐ろしいかもしれない。
それでも、アズ・アゾート艦隊の連中が逃げ出さないのは。戦うということを、選択してしまったから。すでに戦っているから。
この被害も。
あの星が吹き飛ばされたのも。
全ては、戦ってしまったから。
戦ってしまったから、仲間たちは傷つき死んでいき、星は砕け散った。
ならば、それに報いる方法はただ一つ。最後まで、戦い続けること。"戦う"ということを決意した時の自分を裏切り、"戦わない"ということを選択することが、その決意のために死んでいった仲間や星に対する一番の裏切り行為になるのだから。
戦いは、好きな時に始めて、好きな時に終えれるものではありません。
その戦いで傷ついていったもの。その戦いで失っていったもの。途中で戦いを止めることは、それらに対する裏切りになってしまう。たとえ、その相手が適う者ではないとしても―――途中で終えるわけには、いかないのです。

それは、エイジとカルキノスも、同じ。
今まで倒してきた様々な相手。今まで傷つけてきた様々な敵。今まで殺してきた様々な人や物。
たとえ負けそうだからって、それだけで引くことは、戦いの『ために』失ってきた多くのモノのためにも、決して出来ないことなのです。
誰かを守るため。誰かの理想を叶えるため。何かを得るため。奪うため。取り戻すため。仕方なく。嫌々。
戦いに至る動機はそれぞれ。戦いで失うものも、またそれぞれ。
けれど途中で戦いをやめることは。その動機も、その失ったものも、全て否定してしまうことになる。
誰のための戦いなのか。
それは目的のための戦いであり、失った全てのものへの戦いでもあり、これから失う全てのものに対する戦いであり、そしてなにより、自分が自分でいるのための戦いなのです。
では、その戦いの辿り着く先とは、何処でしょう?
誰かのための戦い。それは本当に、誰かのためになるのでしょうか。失うばかりで、何も手に入らないのではないでしょうか。
戦いの果てに生まれる英雄。
多くの人々を救ったら英雄か。強大な敵を討ち滅ぼしたら英雄か。莫大な利益をもたらしてくれたら英雄か。
英雄とは、いったいなんでしょう?
そもそも、【英雄】であるかどうかなんて、誰が決めるのでしょう?
戦いの果てに英雄が生まれるとして、それは一体、誰にとって、何にとっての英雄なのでしょう?
■誰のための英雄なのですか?
過酷な戦い。その道を始めに選んだのは、ディアネイラです。ノドスを探すと決めたのも、またノドスを探すことが出来る能力を持っていたのも、ディアネイラただ一人。仲間たちは、それに付いて来てくれた。ディアネイラを信じ、従ってきてくれた。でも……。
この戦いは、過酷です。苦難です。残酷です。
ノドスを見つけたため、銀の種族に目を付けられ、彼らは多大な戦力をディアネイラの前に送ってきます。そのたびに戦い、傷つき、そして死んでいく、アルゴノートやアズ・アゾートの、ディアネイラに付き従ってくれた者たち。そのたびに過酷な戦いを強いられる、エイジ。
ディアネイラは、エイジに問います。

「私は、みなを危機に陥れている。そう思うと、怖いのです……」
エイジは、答えます。
「ディアネイラは、ただしい。
ベルクロス(エイジ(の中のノドス))が道を作るから、ディアネイラは真っ直ぐ行って。ディアネイラが、行こうと思った道を。そうすれば、また会えるから」
そして、ディアネイラは自分の信じた道を、行こうと思った道を突き進みます。その道中では、沢山の仲間が傷つき、死に絶えました。故郷への帰り道を見つけることは出来ましたが、そこに辿り着いた時には、アルゴノートには多くの戦死者がおり、また同じく従ったアズ・アゾート艦隊も当初の四分の一の艦しか生き残れませんでした。
何のための戦いか―――ノドスを見つけるための、そして連れ帰るための戦い。
選択したのは誰か―――それに従うと決めたのは個々人だが、大元の選択はディアネイラ。道を選んだのも、道を作ったのも、道を進んだのも、最初の一歩は全て、ディアネイラ。

だから、ディアネイラは暗闇の中、ひとり待つ。
エイジの帰還を。エイジが帰ってこなければ、この戦いが無意味になってしまうから。死んでいったアルゴノートクルーも、傷ついたアズ・アゾート艦隊も、崩壊した星も。この戦いで失ったもの全てに報いるための、彼女の戦い。
そして、この闇の中。


エイジはディアネイラを、見つけ出す。
・・・・・・

精神感応能力。ディアネイラの持つ超能力です。
離れた場所の会話を聞くことも、離れた場所で起こっている出来事を感じることも出来ます。だから彼女は、進むべき『道』を示したり、遠い星に住まうエイジを見つけ出したりできるのです。
ディアネイラの精神感応能力はケタ違いで、彼女にとってそれは『精神の感応』というよりも、『精神の同調』というべき代物。相手と同じ気持ちになる、同じことを感じるということを、文字通り一点の狂いなく行ってしまう。しかも彼女自身にその能力をコントロールすることは出来ません。他者が近くにいれば、勝手にそうなってしまう。
他人と同じになるということは、彼女に対して大きな負担を与えます。当たり前ですが、姿形、思考がまったく違う他人と、まったく同じ物事を思い感じ考えるなんてことは、非常に難しいし大変なことです。特に異性の場合、それは顕著でしょう。自分には無い感覚、自分には理解できない感覚を共有させられるのですから、そこにかかる負担の大きさは容易に想像出来ます。しかもこれで受けた大きな負担を、そのまま他者に送り返してしまう場合が彼女には多々あります。自分が感じた不快感、違和感、相手を『受け入れられない』という感情、それをそのまま相手に『共有』させてしまうのです。
そのことを、ディアネイラはナチュラルに行ってしまいます。彼女の意思とは一切関係無しに。それがディアネイラが生まれつき備えている能力なのだから。
このことは、ディアネイラを深く孤独にさせます。
自分の絶対拒否権内―――自分の10m以内に異性を入れることは彼女にとって不可能に近く、同性といえども親しい者だけ。それ以外を拒否権内に入れることは、彼女にとって、また相手にとっても、苦痛にしかなりえない。
だから彼女は、基本「精神体」で人の前に姿を現します。精神体とは、いわば幽体離脱しているような状態です。精神だけを遠くに飛ばして、それで喋ってたり、あまつさえ触れたりできる。この状態なら、拒否権内に他人が入っても、問題なくいることが出来ます。
しかしそれは、ディアネイラにとって安全を得るためのものではあるのですが、同時に、彼女に絶対の孤独を与えるものでもあります。
相手は生身なのに、自分は精神体。会話もできるし、触れることもできる。でも、精神体。
生身で会うということは、相手に共感してしまうということ。それを拒否するということは、逆に言うと、相手に共感したくないということ。
自身を守るために絶対に必要なことではあるのですが、それは結局、ディアネイラと他の人との溝を大きくするものでもあるのです。
全てを見通せ、それでいて誰とでも関われる訳では無い(特に男性とは殆ど関われない)というディアネイラの境遇は、彼女を孤独にし、同時に、彼女を指導者として力ある人間に仕立て上げます。
他の人間の裏表なんか簡単に見抜けるから、ぶれることがない。
そもそも、彼女を利用しようとして近づいてくる人間さえ殆どいない。
彼女の選択は、他意の無い、彼女が作り上げたもの。そうだと分かっているからこそ、アルゴノートの面々は、こんなにもディアネイラに付き従えるのです。彼らがよく言う「姫様のお導き」という台詞は、まさにそのようなもの。絶対にぶれることなく、その能力を持って正しい道を見つけ出す姫様。だからこそ、「お導き」という台詞。
けれどそれは、ディアネイラにとって孤独そのもの。
何の他意も無い、自分の選択であると周りも彼女自身も分かっているから。彼女の選択は、誰にも言い訳できない自身が決めた選択だと、周りも自分も知っているから。だから、孤独。誰に助けを求められないし、誰からも慰めを得られない―――。

それを乗り越えられるのは、エイジただ一人。
彼女の絶対拒否権を越えて入ってこれる人間も、彼女の導きとなれる人間も、エイジだけ。彼女の戦いの、仲間たちへの「お導き」の先にある存在、それがエイジ。
闇の中ひとり待ち続けるディアネイラを見つけ出せるような存在。人々を導くという彼女の戦い―――つまり、全ての人間に対して責を負う彼女の戦いの帰結点であり、同時に唯一彼女が責を負わない相手にして遠い目標は同じく見ている相手―――つまり彼女にとってのただ一人、対等な戦友が「エイジ」なのです。
英雄とは、誰にとって英雄なのか。
エイジは、ディアネイラにとって『英雄』たりえるのか。


精神体のときも。実体のときも。
両方のときで、ディアネイラの笑顔を唯一引き出せる男性―――そういった意味では、エイジは彼女にとって【英雄】であるかもしれません。人々を導くという多大な役目と、人々と接せられないという生まれつき持った能力、その両方の彼女の殻を破れる、唯一の存在なのだから。
■英雄っていったいなんですか?
英雄とは一体なんでしょう?それは、その人以外の誰か他人が決めることです。
どれだけの数の人間を救おうと、どれだけ素晴らしい発見を成し遂げようと、どれだけ人々に影響を与えようと、他人が「あの人は英雄だ」と思わない限り、決して英雄にはなれません。当時は別段評価されていなかった人物が、後世において英雄と評されるように。国内では無名に近い人物が、ある国においては英雄と謳われるように。英雄というのは、その時々の時代、場所、社会によって決まるのです。いや、もっと細かく分けると。英雄というのは、それぞれ誰かひとりひとりが勝手に決めるものなのです。
たとえば僕たちも、それぞれ心の中で勝手に『英雄』(もしくはそれに近い人間)を見い出しています。サッカーのあの選手は英雄だろとか、あの人は政治家の中では唯一英雄といえるとか、人の為に働いてるあの方は私にとっては英雄と呼べる、とか。別に有名人に限らずとも、職場でピンチを救ってくれた同僚のあの人は俺的には英雄な存在だとか、野球部の逆転ホームラン打ったあいつは俺内では英雄だ、とか。もっと細かくすると、よく行くコンビニの笑顔が可愛いあの店員は俺脳内じゃ英雄的存在とか、朝イチで飲む牛乳が美味すぎて牛乳配達屋さんは俺の中じゃ英雄だよとか、あの二次元キャラは俺の嫁すぎて俺脳内じゃ英雄確定とか。
英雄というのは、それぞれが勝手に心の中で見い出すものです。別に有名無名、詳しく知ってる自分の中のイメージしか知らない、現代の人過去の人、実在している実在してないは問いません。理由も、自分を救ってくれたからなんとなく、共感したから、日々の活力をくれるから、周りが凄い凄いと言ってるからまで、なんでも構いません。ある人物が、自分の中でなんらかの影響をもって存在しているということ。それが一般に言う『英雄』に見れるということ。英雄の条件は、それだけなのです。
英雄とは、人々が勝手に『そうだ』と決めること。

エイジを利用して、英雄に、人類の王にならんと画策するメディアクロスが本当に英雄になるかどうかもまた、人々が勝手に決めること。
ヒロイック・エイジ―――英雄的であるエイジが、本当に英雄であるかもまた、彼をよく知る人により、彼をイメージでしかしらない人により、『勝手に』決められていくことなのです。
黄金の種族が、かつて英雄の種族に課した『契約』。
それは契約相手に服従し、契約相手の意思に従い戦わなければならない、といった内容でした。
英雄の種族は今やその殆どが滅び、残っているのは五人だけ。
人類―――鉄の種族についたエイジと、
銀の種族についた他4人。

戦いを拒むメヒタカと、

彼を案じるレクティと、

その心の内を見せることなく戦い続けるカルキノスと、

感情を押し殺し、認識しないよう努め続けるユティ。
自分を縛り続ける契約。たとえ自分の意図からではない戦いであっても、それを続けることで、果たして辿り着ける場所はあるのでしょうか?

「ノドス・・・・・・その契約の本当の意味さえ、私たちには、何一つ分かっていない」
黄金の種族が、英雄の種族に残した契約。
彼らを苦しめるだけにみえるそれが、如何なる意味を持っているのか、如何なる理由を孕んでいるのか。それは当のノドスたちにも、銀の種族にも、まったく分かっていないこと。
戦って、磨り減って。ノドスたちには、戦いの果てに、契約の果てに、何が生まれるというのでしょう?彼らの戦いは誰のためであって、彼らの戦いは何のためなのでしょう?
戦いの果て、英雄の種族は、本当に『英雄』になれるのか。戦いの終わり、彼らの辿り着く場所は、一体何処なのか。それらの答えは、先々の物語で判明することでしょう。自分の意思からではない、理不尽にみえる戦い。それが意味するところは一体何なのか―――。これからのヒロイック・エイジ、是非とも注目して見ていきたいです。
参考:
公式サイト
http://www.xebec-inc.co.jp/anime/heroicage/index.html
特殊な用語とか設定がバリバリ登場した上で一話二話でその設定や用語が使われなくなったりしたりして訳わかんないぜ!という僕らのお悩みをビシッと解決してくれる素敵な用語集が載ってるいい感じのサイトです。ただストーリーの項は先々のネタバレが大々的に載っていたりするので要注意というか全力で見逃すんだ!
Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%82%B8
あれなんだっけ?これなんだっけ?というちょっとした調べ物に超便利なウィキペディアさん。こっちも微妙にネタバレあるので注意が必要です。とはいえ公式サイトに比べればこの程度のネタバレ、「微妙」で済んでしまうのが逆に公式サイトの凄さを表しています。
と、今回はストーリーに注視してみましたが、勿論キャラクター萌えなんかもバッチリなのがこの「ヒロイック・エイジ」です。
すでに本年度のベストオブツンデレキャラ・メンズ部門の有力候補としてあげられるイオラオス君(同時に、視聴者的にはイジラレキャラでもあったりw)を筆頭に、
銀の種族のノドスことユティさまとか、銀髪ロングが素敵すぎるユティさまとか、冷たい声で命令されたいと近所でも評判のユティさまとか、第6話でのメヒタカに対する命令時の微笑が心底に氷の微笑すぎて別の意味で(ドSすぎて)放送コードに引っかかりそうと話題のユティさまとか、とにかく目白押しです。いや、約1名しかいなのですが、その1名が一人で目白押ししすぎなのです。(あ、ユティさまに「さま」を付けるのは、クラウザーさんに「さん」を付けるのと同じくらいデフォルトです)(だって、「さま」付けないとぶっ殺されそうなくらい怖いんだもん、この子)
ユティさま!ユティさま!ドSの権化、ユティさま!!
ここに新たに登場したユティさまとは一体いかなるキャラクターであろうか。
また、この新ドSキャラクターが視聴者を魅了するであろう設定とは…

第8話の時点で、カルキノスに対して心配心をかいま見せています。カルキノスは強い、絶対に負けないという思い。第9話では、それが表立って現れ、メヒタカを急遽カルキノスの救援に行かせたりしてます。
そして第10話、ボロボロになって運ばれてきたカルキノスに対し、一瞬見せてしまう彼女の『心配』。
いやね、今まではユティさまは只の怖い子だと思ってたのですがね、第10話で彼女の持つ、視聴者を魅了してやまない設定が判明してしまって、一気に天秤が傾きました。
それは、
銀の種族は感情を持てない
ということ。
ユティさまは銀の種族の一員なのですが、この銀の種族、感情を持ってはいけないのです。芽生えてしまった感情は、全て捨てなければならない。しかもそれ、その感情を忘れるとか封じ込めるとかじゃなくて、マジで感情を他人に受け渡すのです。
プロメ・オーというキャラクターが感情を受け取る能力を持っていまして、そのキャラが銀の種族の感情を一手に受け取るのです。しかも絶対。感情を持ってしまった銀の種族は、感情発見能力が嫁のダメな所を探す時の姑並になるロム・ローなる男に目ざとく発見され、プロメのところにさっさと連れて行かれてしまい、感情を失わざるをえないのです。
今まで「感情がない」と思われていたユティさまですが、実は「感情がないし、感情を持つこともない」が正解でした。芽生えた感情は、全て捨てなければならない。
が。そのユティさまに、感情が芽生えてしまった。カルキノスを「心配」してしまった。感情を持ってはいけないユティさまが。感情を捨てなければならないユティさまが。感情を、持ってしまった。
カルキノスに対する「心配」という感情は、彼がエイジ相手にボロ負けして、彼が「死ぬ」ということを、ユティが認識したからです。彼がエイジと対峙することへの不安。彼の死に対する不安。
だから眠りから目覚めたカルキノスの、エイジが生きていることを知った時の台詞「俺も行く。戦わなければ、ならない」に、

ユティはこのような、不安げな表情を見せます。
しかし、その「心配」という感情は、銀の種族にとって無用なもの。感情など下賎な種族が持つものだという認識であり、そして同時に、感情など持っても仕方がない(失われるものである)ということを知っている。だから―――下賎である感情なんか持ちたくない、認めたくないという思いと、感情を持っているということになったらこの「感情」は消さなくてはならない、自分の感情を認識した瞬間が自分の感情の死ぬ瞬間であるという思い。つまり、嫌だから持ちたくないという思いと、失いたくないから(失うことになるから)持っていると認識したくないという相反した感情が、同時にユティの中で渦巻いているのです。
それが、この「次は刺し違えてでも仕留めよう」と語るカルキノスに対するユティの返事、

「……ああ」
ここに、現れているのです。本当は心配だから、失いたくないから、「刺し違えてでも仕留める」なんてことはやめて欲しい。その発言に、肯定を意味する返事なんて返したくない。
でも自分は銀の種族だから、感情なんて持ちたくないし、持ってはいけないし、持ってもすぐ失われてしまうもの。だから、その「感情」自体を、認めない。
それがこの、今までのユティからは考えられないような「手を胸の前で合わせる仕草」で、今までのユティとは比べ物にならないほどの「弱々しい声」で、表現されているのです。
いやもう、この視聴者(つうか僕を)を魅了し続けるユティさま設定が判明されたお陰で、ユティ株が僕の中で急上昇ですよ!英雄クラスですよ!そういう点でも、これからのヒロイック・エイジ、是非とも注目して見ていきたいです。
WEB拍手を送る
さて、ヒロイック・エイジのあらすじは……このへん(公式サイト)とかで見れます。宇宙には5つの種族―――黄金の種族、銀の種族、英雄の種族、青銅の種族、鉄の種族(人類のコト)がおり(その他少数部族もいますが)、宇宙を支配していた黄金の種族が別の宇宙へと旅立ったため、それぞれの種族は次なる宇宙の覇権を争い、激しく戦いを繰り広げた―――みたいな内容です。
英雄の種族は殆ど滅び去り、残った5体の英雄の種族は、それぞれ別種族・部族の体の中に埋め込まれ、その埋め込まれた彼らは「ノドス」と呼ばれ、英雄の種族の力を振るうことが出来た。しかし、黄金の種族はそのノドスに「契約」という枷―――契約相手に、絶対に従わなくてはならない―――を与えた。
4体のノドスは、人類より遥かに優れた技術力と超能力を持ち、青銅の種族を配下に従える「銀の種族」の契約下に入ったが、残る1体のノドス―――英雄の種族の中でも最強の力を持つ「ベルクロス」をその身に宿す「エイジ」は、人類こと「鉄の種族」の契約下に入った。
遠い星に住まうエイジを見つけ出したのは、ディアネイラ率いる「アルゴノート」という戦艦。
エイジを見つけ出したことにより銀の種族に追われる彼らは、戦いながら、一路故郷への道程を急いでいた―――というのが、前回(第7話)までのお話しを凄く大雑把に纏めた感じです。
■誰のために戦うのですか?
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さてさて、前回からの続きです。
前回、ワープした先でアズ・アゾート艦隊と出会ったアルゴノート一行は、「アズ・アゾート艦隊はアルゴノートを全力で守護する」と、彼女たちの協力を取り付けました。が、それと時を同じくして、銀の種族がアルゴノートの行き先を嗅ぎ付け、彼女らのすぐ近くまで追って来ました。
上の画像の変な蒼い丸いのは、銀の種族が従える青銅の種族の通称『アリヅカ』と呼ばれる母艦のようなものです。アリヅカ一個に対し、アルゴノート単体だと互角かそれ以下の勝負にしかならない感じです。ドラゴンボールでいえばアリヅカがサイバイマンで、アルゴノートがヤムチャみたいな力関係です、たぶん。
そんな訳で、アルゴノート自体はさっさとそこから離脱します。
それを追いかけんとする敵、銀の種族&青銅の種族を食い止めるのは、アズ・アゾート艦隊の役目。


十や二十ではきかない、沢山の数のアリヅカが湧いてきたのですが、このアズ・アゾート艦隊は仮にも人間側の最強レベルの力を持つ艦隊。主要兵器のレーザーを使えば、アリヅカ如き一撃で葬り去れます。サイバイマンなど敵ですらない、ナッパくらいの能力はらくらく持っています。

一方、その身に英雄の種族を宿すノドス―――エイジは、同じくノドスのカルキノスと前回の放送から、いや前々回くらいからずっとバトルしています。
英雄の種族の力はとてつもなく大きくて、アルゴノートがやっとこさ互角に戦え、アズ・アゾートが楽勝とはいえ主力兵器を用いなければならない『アリヅカ』を、エイジは拳を振るった時に出る衝撃波だけで木っ端微塵にしたりします。サイバイマンとは次元が違いすぎる、ドラゴンボールでたとえるならスーパーサイヤ人悟空くらいの能力です。
そんなエイジと良い勝負をするくらいには戦える相手のノドス、カルキノス。スーパーサイヤ人悟空には及ばないも、ネイルと融合したピッコロさんくらいの能力は有しています。
その次元違いの二人の戦いは、長々と200時間以上にも及んでいます。

彼らと同じく、次元違いの能力を有するもう一人のノドス―――メヒタカが、アズ・アゾート艦隊の戦場に現れます。こいつはフリーザ様クラスの力は持っていると見えもらって、間違いないです。

メヒタカの目的は、この戦場から一足早く離脱したアルゴノート。
本来戦いが嫌いなメヒタカにとって、ここでアズ・アゾート艦隊と戦う理由はありません。アズ・アゾート側の攻撃を特殊な能力で無効化しつつ、同時に彼らに攻撃することもないメヒタカ。次元違いの能力を持つメヒタカが攻撃すれば、アズ・アゾート艦隊はあっという間に滅ぼされるのは明白です。アズ・アゾートがナッパなら、メヒタカはフリーザ様くらいの能力を持っています。
だからこそ、ここはお互い見なかったことにして、なかったことにして、攻撃受けないし攻撃しないから「ここを通してくれ」ということを、態度で示すメヒタカ。
そのことは、アズ・アゾート艦隊側も察知しています。
「攻撃せず、攻撃されもせず……」こう述べる艦隊の副官に対し、艦長代理のニルバールは答えます。

「だから黙って通せと……?舐めるなバケモノ!」
まともに戦えば、全滅させられることは必死です。
どう見ても敵う相手ではありません。
たしかに、まだメヒタカの能力を見ていない彼女たちならば、万に一つくらいは奴に勝てるかも、と思っているかもしれません。
戦わずに、見なかったことにして、黙って通していれば、アズ・アゾート艦隊とその仲間達が死ぬ危険性は低くなる。喩えアルゴノートを守る為でも。自分らでは遠く敵わない相手、足止めにすらならないかもしれない敵に、自分から向かっていく必要はない。
それでも、戦いを選ぶ彼女たち。
一体何で戦うのか?死ぬかもしれない、いや、死ぬ可能性が限りなく高いのに、なぜ、わざわざ戦いを選ぶのか?

重力場を作り出しメヒタカを拘束し、一斉に攻撃をするアズ・アゾート艦隊。
しかしその攻撃は、メヒタカに対して全然効果を発揮できません。殆どダメージはありませんでした。

とはいえ、これではラチが開きません。いい加減ウザクなったのか、それともこの場を最小被害で乗り越える彼なりの考えなのか、メヒタカは一撃だけ攻撃を行います。メヒタカビームを放ちます。
それはアズ・アゾート艦隊には当たらず、後方にある惑星に当り、そして…

星爆発。
えー! って感じの威力ですが、それぐらい凄いのです、メヒタカは、ノドスは。なにせフリーザ様級ですから。フリーザ様だって、惑星の一個や二個、軽く壊せます。


破壊された星の破片が降り注ぎます。
星の爆発の衝撃と、その余波により、アズ・アゾート艦隊の主力兵器は多大な損傷を受け、艦隊の6割の艦と、連絡が取れない状態になってしまいました。
メヒタカの一撃に、艦隊は大きなダメージを受けました。
それは6割の艦が連絡不能、つまり破壊されたかもしれないという戦力低下のことよりも、こちらの攻撃がまるで効かない防御力と、星すらも破壊する圧倒的な攻撃力を持つ、敵―――メヒタカに対する、絶望的な無力感。なにをしても倒せそうにないのに、むこうは、ちょっと攻撃しただけでコッチを倒せる。あまりにも戦力差がありすぎるのに、先の星崩壊で、さらに戦力が減ったアズ・アゾート艦隊。無傷のメヒタカ。満身創痍のアズ・アゾート。絶望的な戦力差。
それでも。まだ、戦おうとする艦長代理ニルバール。
ノドスに攻撃を仕掛けるよう、艦隊の配置編成を命じるニルバールに対し、彼女の補佐官(のような立ち位置)の男が声をあげます。

「今すぐ同調(重力場による拘束)を切り離し、奴を解放すべきです!もう一度喰らえば、全滅必死ですぞ!!」
それに対し、ニルバールは答えます。
「そうして奴を行かせ、アルゴノートを沈ませるか」

「この被害は何のためだ!あの星は、何のために吹き飛ばされたっ!!」
被害は絶大。戦力差は圧倒的。アルゴノートを守護する、と誓ったアズ・アゾートですが、この状況でメヒタカと対峙したところで、少しもアルゴノートの守護になりません。ほんのちょっとくらいは足止めが出来るかも、という程度。
それでも。

「この惨状だ。逃げ出す艦があっても仕方がない」と呟いたニルバールが驚くほどに。誰一人、逃げ出さない。この絶望的過ぎる状況下において。
「この被害は何のためか。あの星は、何のために吹き飛ばされたのか」
そもそもの始まりは、アズ・アゾートがアルゴノートを守護すると決めたから。やり過ごしても良いメヒタカを、やり過ごさずに迎え撃ったから。
それでも、戦うには遠く及ばないメヒタカとの戦力差。アルゴノートの守護になど、てんでなっていない。少しくらいは足止めが出来る程度。もしもここでアズ・アゾート艦隊が逃げ出しても、アルゴノートのクルー達は誰一人として、彼らを責めることはないでしょう。いや。むしろ逃げ出してくれた方がありがたいかもしれない。自分たちのために、誰かが犬死するなんてことの方が、自分たちの危機よりもよっぽど恐ろしいかもしれない。
それでも、アズ・アゾート艦隊の連中が逃げ出さないのは。戦うということを、選択してしまったから。すでに戦っているから。
この被害も。
あの星が吹き飛ばされたのも。
全ては、戦ってしまったから。
戦ってしまったから、仲間たちは傷つき死んでいき、星は砕け散った。
ならば、それに報いる方法はただ一つ。最後まで、戦い続けること。"戦う"ということを決意した時の自分を裏切り、"戦わない"ということを選択することが、その決意のために死んでいった仲間や星に対する一番の裏切り行為になるのだから。
戦いは、好きな時に始めて、好きな時に終えれるものではありません。
その戦いで傷ついていったもの。その戦いで失っていったもの。途中で戦いを止めることは、それらに対する裏切りになってしまう。たとえ、その相手が適う者ではないとしても―――途中で終えるわけには、いかないのです。

それは、エイジとカルキノスも、同じ。
今まで倒してきた様々な相手。今まで傷つけてきた様々な敵。今まで殺してきた様々な人や物。
たとえ負けそうだからって、それだけで引くことは、戦いの『ために』失ってきた多くのモノのためにも、決して出来ないことなのです。
誰かを守るため。誰かの理想を叶えるため。何かを得るため。奪うため。取り戻すため。仕方なく。嫌々。
戦いに至る動機はそれぞれ。戦いで失うものも、またそれぞれ。
けれど途中で戦いをやめることは。その動機も、その失ったものも、全て否定してしまうことになる。
誰のための戦いなのか。
それは目的のための戦いであり、失った全てのものへの戦いでもあり、これから失う全てのものに対する戦いであり、そしてなにより、自分が自分でいるのための戦いなのです。
では、その戦いの辿り着く先とは、何処でしょう?
誰かのための戦い。それは本当に、誰かのためになるのでしょうか。失うばかりで、何も手に入らないのではないでしょうか。
戦いの果てに生まれる英雄。
多くの人々を救ったら英雄か。強大な敵を討ち滅ぼしたら英雄か。莫大な利益をもたらしてくれたら英雄か。
英雄とは、いったいなんでしょう?
そもそも、【英雄】であるかどうかなんて、誰が決めるのでしょう?
戦いの果てに英雄が生まれるとして、それは一体、誰にとって、何にとっての英雄なのでしょう?
■誰のための英雄なのですか?
過酷な戦い。その道を始めに選んだのは、ディアネイラです。ノドスを探すと決めたのも、またノドスを探すことが出来る能力を持っていたのも、ディアネイラただ一人。仲間たちは、それに付いて来てくれた。ディアネイラを信じ、従ってきてくれた。でも……。
この戦いは、過酷です。苦難です。残酷です。
ノドスを見つけたため、銀の種族に目を付けられ、彼らは多大な戦力をディアネイラの前に送ってきます。そのたびに戦い、傷つき、そして死んでいく、アルゴノートやアズ・アゾートの、ディアネイラに付き従ってくれた者たち。そのたびに過酷な戦いを強いられる、エイジ。
ディアネイラは、エイジに問います。

「私は、みなを危機に陥れている。そう思うと、怖いのです……」
エイジは、答えます。
「ディアネイラは、ただしい。
ベルクロス(エイジ(の中のノドス))が道を作るから、ディアネイラは真っ直ぐ行って。ディアネイラが、行こうと思った道を。そうすれば、また会えるから」
そして、ディアネイラは自分の信じた道を、行こうと思った道を突き進みます。その道中では、沢山の仲間が傷つき、死に絶えました。故郷への帰り道を見つけることは出来ましたが、そこに辿り着いた時には、アルゴノートには多くの戦死者がおり、また同じく従ったアズ・アゾート艦隊も当初の四分の一の艦しか生き残れませんでした。
何のための戦いか―――ノドスを見つけるための、そして連れ帰るための戦い。
選択したのは誰か―――それに従うと決めたのは個々人だが、大元の選択はディアネイラ。道を選んだのも、道を作ったのも、道を進んだのも、最初の一歩は全て、ディアネイラ。

だから、ディアネイラは暗闇の中、ひとり待つ。
エイジの帰還を。エイジが帰ってこなければ、この戦いが無意味になってしまうから。死んでいったアルゴノートクルーも、傷ついたアズ・アゾート艦隊も、崩壊した星も。この戦いで失ったもの全てに報いるための、彼女の戦い。
そして、この闇の中。


エイジはディアネイラを、見つけ出す。
・・・・・・

精神感応能力。ディアネイラの持つ超能力です。
離れた場所の会話を聞くことも、離れた場所で起こっている出来事を感じることも出来ます。だから彼女は、進むべき『道』を示したり、遠い星に住まうエイジを見つけ出したりできるのです。
ディアネイラの精神感応能力はケタ違いで、彼女にとってそれは『精神の感応』というよりも、『精神の同調』というべき代物。相手と同じ気持ちになる、同じことを感じるということを、文字通り一点の狂いなく行ってしまう。しかも彼女自身にその能力をコントロールすることは出来ません。他者が近くにいれば、勝手にそうなってしまう。
他人と同じになるということは、彼女に対して大きな負担を与えます。当たり前ですが、姿形、思考がまったく違う他人と、まったく同じ物事を思い感じ考えるなんてことは、非常に難しいし大変なことです。特に異性の場合、それは顕著でしょう。自分には無い感覚、自分には理解できない感覚を共有させられるのですから、そこにかかる負担の大きさは容易に想像出来ます。しかもこれで受けた大きな負担を、そのまま他者に送り返してしまう場合が彼女には多々あります。自分が感じた不快感、違和感、相手を『受け入れられない』という感情、それをそのまま相手に『共有』させてしまうのです。
そのことを、ディアネイラはナチュラルに行ってしまいます。彼女の意思とは一切関係無しに。それがディアネイラが生まれつき備えている能力なのだから。
このことは、ディアネイラを深く孤独にさせます。
自分の絶対拒否権内―――自分の10m以内に異性を入れることは彼女にとって不可能に近く、同性といえども親しい者だけ。それ以外を拒否権内に入れることは、彼女にとって、また相手にとっても、苦痛にしかなりえない。
だから彼女は、基本「精神体」で人の前に姿を現します。精神体とは、いわば幽体離脱しているような状態です。精神だけを遠くに飛ばして、それで喋ってたり、あまつさえ触れたりできる。この状態なら、拒否権内に他人が入っても、問題なくいることが出来ます。
しかしそれは、ディアネイラにとって安全を得るためのものではあるのですが、同時に、彼女に絶対の孤独を与えるものでもあります。
相手は生身なのに、自分は精神体。会話もできるし、触れることもできる。でも、精神体。
生身で会うということは、相手に共感してしまうということ。それを拒否するということは、逆に言うと、相手に共感したくないということ。
自身を守るために絶対に必要なことではあるのですが、それは結局、ディアネイラと他の人との溝を大きくするものでもあるのです。
全てを見通せ、それでいて誰とでも関われる訳では無い(特に男性とは殆ど関われない)というディアネイラの境遇は、彼女を孤独にし、同時に、彼女を指導者として力ある人間に仕立て上げます。
他の人間の裏表なんか簡単に見抜けるから、ぶれることがない。
そもそも、彼女を利用しようとして近づいてくる人間さえ殆どいない。
彼女の選択は、他意の無い、彼女が作り上げたもの。そうだと分かっているからこそ、アルゴノートの面々は、こんなにもディアネイラに付き従えるのです。彼らがよく言う「姫様のお導き」という台詞は、まさにそのようなもの。絶対にぶれることなく、その能力を持って正しい道を見つけ出す姫様。だからこそ、「お導き」という台詞。
けれどそれは、ディアネイラにとって孤独そのもの。
何の他意も無い、自分の選択であると周りも彼女自身も分かっているから。彼女の選択は、誰にも言い訳できない自身が決めた選択だと、周りも自分も知っているから。だから、孤独。誰に助けを求められないし、誰からも慰めを得られない―――。

それを乗り越えられるのは、エイジただ一人。
彼女の絶対拒否権を越えて入ってこれる人間も、彼女の導きとなれる人間も、エイジだけ。彼女の戦いの、仲間たちへの「お導き」の先にある存在、それがエイジ。
闇の中ひとり待ち続けるディアネイラを見つけ出せるような存在。人々を導くという彼女の戦い―――つまり、全ての人間に対して責を負う彼女の戦いの帰結点であり、同時に唯一彼女が責を負わない相手にして遠い目標は同じく見ている相手―――つまり彼女にとってのただ一人、対等な戦友が「エイジ」なのです。
英雄とは、誰にとって英雄なのか。
エイジは、ディアネイラにとって『英雄』たりえるのか。


精神体のときも。実体のときも。
両方のときで、ディアネイラの笑顔を唯一引き出せる男性―――そういった意味では、エイジは彼女にとって【英雄】であるかもしれません。人々を導くという多大な役目と、人々と接せられないという生まれつき持った能力、その両方の彼女の殻を破れる、唯一の存在なのだから。
■英雄っていったいなんですか?
英雄とは一体なんでしょう?それは、その人以外の誰か他人が決めることです。
どれだけの数の人間を救おうと、どれだけ素晴らしい発見を成し遂げようと、どれだけ人々に影響を与えようと、他人が「あの人は英雄だ」と思わない限り、決して英雄にはなれません。当時は別段評価されていなかった人物が、後世において英雄と評されるように。国内では無名に近い人物が、ある国においては英雄と謳われるように。英雄というのは、その時々の時代、場所、社会によって決まるのです。いや、もっと細かく分けると。英雄というのは、それぞれ誰かひとりひとりが勝手に決めるものなのです。
たとえば僕たちも、それぞれ心の中で勝手に『英雄』(もしくはそれに近い人間)を見い出しています。サッカーのあの選手は英雄だろとか、あの人は政治家の中では唯一英雄といえるとか、人の為に働いてるあの方は私にとっては英雄と呼べる、とか。別に有名人に限らずとも、職場でピンチを救ってくれた同僚のあの人は俺的には英雄な存在だとか、野球部の逆転ホームラン打ったあいつは俺内では英雄だ、とか。もっと細かくすると、よく行くコンビニの笑顔が可愛いあの店員は俺脳内じゃ英雄的存在とか、朝イチで飲む牛乳が美味すぎて牛乳配達屋さんは俺の中じゃ英雄だよとか、あの二次元キャラは俺の嫁すぎて俺脳内じゃ英雄確定とか。
英雄というのは、それぞれが勝手に心の中で見い出すものです。別に有名無名、詳しく知ってる自分の中のイメージしか知らない、現代の人過去の人、実在している実在してないは問いません。理由も、自分を救ってくれたからなんとなく、共感したから、日々の活力をくれるから、周りが凄い凄いと言ってるからまで、なんでも構いません。ある人物が、自分の中でなんらかの影響をもって存在しているということ。それが一般に言う『英雄』に見れるということ。英雄の条件は、それだけなのです。
英雄とは、人々が勝手に『そうだ』と決めること。

エイジを利用して、英雄に、人類の王にならんと画策するメディアクロスが本当に英雄になるかどうかもまた、人々が勝手に決めること。
ヒロイック・エイジ―――英雄的であるエイジが、本当に英雄であるかもまた、彼をよく知る人により、彼をイメージでしかしらない人により、『勝手に』決められていくことなのです。
黄金の種族が、かつて英雄の種族に課した『契約』。
それは契約相手に服従し、契約相手の意思に従い戦わなければならない、といった内容でした。
英雄の種族は今やその殆どが滅び、残っているのは五人だけ。
人類―――鉄の種族についたエイジと、
銀の種族についた他4人。

戦いを拒むメヒタカと、

彼を案じるレクティと、

その心の内を見せることなく戦い続けるカルキノスと、

感情を押し殺し、認識しないよう努め続けるユティ。
自分を縛り続ける契約。たとえ自分の意図からではない戦いであっても、それを続けることで、果たして辿り着ける場所はあるのでしょうか?

「ノドス・・・・・・その契約の本当の意味さえ、私たちには、何一つ分かっていない」
黄金の種族が、英雄の種族に残した契約。
彼らを苦しめるだけにみえるそれが、如何なる意味を持っているのか、如何なる理由を孕んでいるのか。それは当のノドスたちにも、銀の種族にも、まったく分かっていないこと。
戦って、磨り減って。ノドスたちには、戦いの果てに、契約の果てに、何が生まれるというのでしょう?彼らの戦いは誰のためであって、彼らの戦いは何のためなのでしょう?
戦いの果て、英雄の種族は、本当に『英雄』になれるのか。戦いの終わり、彼らの辿り着く場所は、一体何処なのか。それらの答えは、先々の物語で判明することでしょう。自分の意思からではない、理不尽にみえる戦い。それが意味するところは一体何なのか―――。これからのヒロイック・エイジ、是非とも注目して見ていきたいです。
参考:
公式サイト
http://www.xebec-inc.co.jp/anime/heroicage/index.html
特殊な用語とか設定がバリバリ登場した上で一話二話でその設定や用語が使われなくなったりしたりして訳わかんないぜ!という僕らのお悩みをビシッと解決してくれる素敵な用語集が載ってるいい感じのサイトです。ただストーリーの項は先々のネタバレが大々的に載っていたりするので要注意というか全力で見逃すんだ!
Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%82%B8
あれなんだっけ?これなんだっけ?というちょっとした調べ物に超便利なウィキペディアさん。こっちも微妙にネタバレあるので注意が必要です。とはいえ公式サイトに比べればこの程度のネタバレ、「微妙」で済んでしまうのが逆に公式サイトの凄さを表しています。
と、今回はストーリーに注視してみましたが、勿論キャラクター萌えなんかもバッチリなのがこの「ヒロイック・エイジ」です。
すでに本年度のベストオブツンデレキャラ・メンズ部門の有力候補としてあげられるイオラオス君(同時に、視聴者的にはイジラレキャラでもあったりw)を筆頭に、
銀の種族のノドスことユティさまとか、銀髪ロングが素敵すぎるユティさまとか、冷たい声で命令されたいと近所でも評判のユティさまとか、第6話でのメヒタカに対する命令時の微笑が心底に氷の微笑すぎて別の意味で(ドSすぎて)放送コードに引っかかりそうと話題のユティさまとか、とにかく目白押しです。いや、約1名しかいなのですが、その1名が一人で目白押ししすぎなのです。(あ、ユティさまに「さま」を付けるのは、クラウザーさんに「さん」を付けるのと同じくらいデフォルトです)(だって、「さま」付けないとぶっ殺されそうなくらい怖いんだもん、この子)
ユティさま!ユティさま!ドSの権化、ユティさま!!
ここに新たに登場したユティさまとは一体いかなるキャラクターであろうか。
また、この新ドSキャラクターが視聴者を魅了するであろう設定とは…

第8話の時点で、カルキノスに対して心配心をかいま見せています。カルキノスは強い、絶対に負けないという思い。第9話では、それが表立って現れ、メヒタカを急遽カルキノスの救援に行かせたりしてます。
そして第10話、ボロボロになって運ばれてきたカルキノスに対し、一瞬見せてしまう彼女の『心配』。
いやね、今まではユティさまは只の怖い子だと思ってたのですがね、第10話で彼女の持つ、視聴者を魅了してやまない設定が判明してしまって、一気に天秤が傾きました。
それは、
銀の種族は感情を持てない
ということ。
ユティさまは銀の種族の一員なのですが、この銀の種族、感情を持ってはいけないのです。芽生えてしまった感情は、全て捨てなければならない。しかもそれ、その感情を忘れるとか封じ込めるとかじゃなくて、マジで感情を他人に受け渡すのです。
プロメ・オーというキャラクターが感情を受け取る能力を持っていまして、そのキャラが銀の種族の感情を一手に受け取るのです。しかも絶対。感情を持ってしまった銀の種族は、感情発見能力が嫁のダメな所を探す時の姑並になるロム・ローなる男に目ざとく発見され、プロメのところにさっさと連れて行かれてしまい、感情を失わざるをえないのです。
今まで「感情がない」と思われていたユティさまですが、実は「感情がないし、感情を持つこともない」が正解でした。芽生えた感情は、全て捨てなければならない。
が。そのユティさまに、感情が芽生えてしまった。カルキノスを「心配」してしまった。感情を持ってはいけないユティさまが。感情を捨てなければならないユティさまが。感情を、持ってしまった。
カルキノスに対する「心配」という感情は、彼がエイジ相手にボロ負けして、彼が「死ぬ」ということを、ユティが認識したからです。彼がエイジと対峙することへの不安。彼の死に対する不安。
だから眠りから目覚めたカルキノスの、エイジが生きていることを知った時の台詞「俺も行く。戦わなければ、ならない」に、

ユティはこのような、不安げな表情を見せます。
しかし、その「心配」という感情は、銀の種族にとって無用なもの。感情など下賎な種族が持つものだという認識であり、そして同時に、感情など持っても仕方がない(失われるものである)ということを知っている。だから―――下賎である感情なんか持ちたくない、認めたくないという思いと、感情を持っているということになったらこの「感情」は消さなくてはならない、自分の感情を認識した瞬間が自分の感情の死ぬ瞬間であるという思い。つまり、嫌だから持ちたくないという思いと、失いたくないから(失うことになるから)持っていると認識したくないという相反した感情が、同時にユティの中で渦巻いているのです。
それが、この「次は刺し違えてでも仕留めよう」と語るカルキノスに対するユティの返事、

「……ああ」
ここに、現れているのです。本当は心配だから、失いたくないから、「刺し違えてでも仕留める」なんてことはやめて欲しい。その発言に、肯定を意味する返事なんて返したくない。
でも自分は銀の種族だから、感情なんて持ちたくないし、持ってはいけないし、持ってもすぐ失われてしまうもの。だから、その「感情」自体を、認めない。
それがこの、今までのユティからは考えられないような「手を胸の前で合わせる仕草」で、今までのユティとは比べ物にならないほどの「弱々しい声」で、表現されているのです。
いやもう、この視聴者(つうか僕を)を魅了し続けるユティさま設定が判明されたお陰で、ユティ株が僕の中で急上昇ですよ!英雄クラスですよ!そういう点でも、これからのヒロイック・エイジ、是非とも注目して見ていきたいです。
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どうもです~~。
いや~~、素晴らしきユティさまの分析。
堪能させていただきました(笑)
感情を経験していないユティさまが、溢れてくる感情に揺れ動く姿。
観ていて楽しいですよ。
ただこのまま動揺し続けては魅力が半減してしまうので、普段はバンバンドS台詞を叫んでいただきたいところです。
そして人知れず動揺する感じになると最高ですな。
動揺の対象もカルキノスに限らずノドス全員になるといいですね。
一部ではカルキノスとのフラグみたいに言われていますが、私はそれ以前の仲間に対する想いだと思っているので、そういう感じの「仲間を大切にする心」
みたいな表現でいってくれる事を祈りますわ。
恋愛相手がカルキノスだとねぇ。
ちょっと(笑)
エイジと接触してこっちに恋心を持ったりする方が楽しいですかね。
ディアネイラさまと取り合いになるし(笑)
それでも殺し合う仲、なんてゾクゾクしますからねぇ(サド)
いや~~、素晴らしきユティさまの分析。
堪能させていただきました(笑)
感情を経験していないユティさまが、溢れてくる感情に揺れ動く姿。
観ていて楽しいですよ。
ただこのまま動揺し続けては魅力が半減してしまうので、普段はバンバンドS台詞を叫んでいただきたいところです。
そして人知れず動揺する感じになると最高ですな。
動揺の対象もカルキノスに限らずノドス全員になるといいですね。
一部ではカルキノスとのフラグみたいに言われていますが、私はそれ以前の仲間に対する想いだと思っているので、そういう感じの「仲間を大切にする心」
みたいな表現でいってくれる事を祈りますわ。
恋愛相手がカルキノスだとねぇ。
ちょっと(笑)
エイジと接触してこっちに恋心を持ったりする方が楽しいですかね。
ディアネイラさまと取り合いになるし(笑)
それでも殺し合う仲、なんてゾクゾクしますからねぇ(サド)
シバッチ | 2007年06月11日(月) 11:02 | URL | コメント編集
>シバッチさん
どうもこんばんは。
や~、ユティさまに遂にスイッチが入りました!いや、僕のユティさま萌えにスイッチが入りました!
感情を持ってはダメ、でも芽生えてきた感情、でもそれを認めたくないから気付かない振りをし続ける、そしていつか、感情を認めることになってしまって、それは絶対に失われてしまう……。
ちょっとベタな感じもしますけど、それでも本当にステキすぎる!
しかもユティさまって体がちっこいから、この「感情を必死に押し殺して我慢する」姿が、とっても可愛く見えてくるのです!
もう僕の中じゃユティさまフィーバー入りました。
>カルキノスとのフラグ
や、仰るとおり、カルキノスどうこうというより、仲間に対する想いだと思いますよ。
てゆうか、カルキノスが恋愛相手では僕も嫌です(笑)
カルキノスへのフラグだとは思いたくないです(笑)。
ユティさま最強なんですけど、何気に、ディアネイラもなんだかんだで気に入ってきました。最初はどうでもいい電波姫とか思ってたのに、今やもう、全てを背負って黙して耐える姫様って感じです。
>エイジと接触してこっちに恋心を持ったりする方が楽しいですかね。
ディアネイラとユティとエイジの三角関係……そんな展開になったらステキすぎます。
多分黒くなっていくであろうディアネイラ、恐らく目的であるエイジ以外には超冷酷であろうユティさまの対決。それなのに、中心人物であるエイジは色恋疎いのでな~んも分かっていないとか(笑)。
どうもこんばんは。
や~、ユティさまに遂にスイッチが入りました!いや、僕のユティさま萌えにスイッチが入りました!
感情を持ってはダメ、でも芽生えてきた感情、でもそれを認めたくないから気付かない振りをし続ける、そしていつか、感情を認めることになってしまって、それは絶対に失われてしまう……。
ちょっとベタな感じもしますけど、それでも本当にステキすぎる!
しかもユティさまって体がちっこいから、この「感情を必死に押し殺して我慢する」姿が、とっても可愛く見えてくるのです!
もう僕の中じゃユティさまフィーバー入りました。
>カルキノスとのフラグ
や、仰るとおり、カルキノスどうこうというより、仲間に対する想いだと思いますよ。
てゆうか、カルキノスが恋愛相手では僕も嫌です(笑)
カルキノスへのフラグだとは思いたくないです(笑)。
ユティさま最強なんですけど、何気に、ディアネイラもなんだかんだで気に入ってきました。最初はどうでもいい電波姫とか思ってたのに、今やもう、全てを背負って黙して耐える姫様って感じです。
>エイジと接触してこっちに恋心を持ったりする方が楽しいですかね。
ディアネイラとユティとエイジの三角関係……そんな展開になったらステキすぎます。
多分黒くなっていくであろうディアネイラ、恐らく目的であるエイジ以外には超冷酷であろうユティさまの対決。それなのに、中心人物であるエイジは色恋疎いのでな~んも分かっていないとか(笑)。
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品質評価 11 / 萌え評価 48 / 燃え評価 2 / ギャグ評価 9 / シリアス評価 82 / お色気評価 7 / 総合評価 27レビュー数 95 件 惑星デュイーに到着してのち、人類の歓待を受けるアルゴノートのクルーら。アルトリア星系の王族であるディアネイラの兄たちは「五人目のノドス」
2007/06/18(月) 19:08:51 | ANIMA-LIGHT:アニメ・マンガ・ライトノベルのレビュー検索エンジン
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