Li_to_Mate

さぁて、今週の「らき☆すた」も、いつもどおりの「らき☆すた」でしたね。






同意はされないコミュニケーション。
こなたがかがみにオタク話して、それをかがみが適当に呆れて。つかさは「目が点」でなーんか居るって感じ。


意図が伝わらなかったり、隠してた意図がバレたりするコミュニケーション。
親父とこなたとの微妙なズレとか、ゆいねえさんがこなたの言い訳を思いっきり見抜くとか。


「そうだよね」「あるある」と共感するコミュニケーション。
勉強中についつい漫画や本に手を出しちゃう。やっぱり歯医者は怖い。




齟齬とか、共感とかで、らき☆すたの「まったりとした日常」は作り出されています。彼女たちの会話、その中のひとつひとつの齟齬や共感に、決して肩肘を張ることのない「まったり」さ。

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この「まったりさ」が生まれるのは、端的に言えば『仲の良さ』からですね。
喋ったことに同意されなくても、自分の本意が相手に上手く伝わらなくても、壊れない関係。本心で接することが出来る相手であり、かつ、本心で接しても関係が壊れるような相手ではない。この『仲の良さ』（いや『信頼』と言った方がいいのかもしれない）が、彼女たちがこのような関係を築けていることの基盤になっているのです。


この『仲の良さ』が生み出す彼女たちの空間は――たとえば、こなたとかがみ、こなたとつかさ、つかさとみゆき、こなたとゆいねえさん、こなたとかがみとつかさとみゆき――ここに存在している面子間ならば、比較的『交換可能』でもあります。




このシーン。









一瞬で「ゆたか」が「みゆき」に変わって（しかも違う日になって）いるのに、まったく違和感なく、いつもと同じく『まったりと』した空間を生んでいるように。


仲の良い人同士で生み出される空間は、同じく仲の良い人が対象であれば、交換可能でもあるのです。




が。





交換可能ではありません（どっちやねん）。


いきなりゆたかがみゆきになっても、今までと"同じ様な"空間を維持することは出来る。でもそれは、"同じ様な"であって、"同じ"ではないのです。


ゆたかとみゆきは別の人で、ゆたかとみゆきに対して各々が抱く感情も別のもので。
仲の良い人なら誰でも"同じ様な"まったり空間を形成できても、"同じ"まったり空間はできないのです。


たとえば、こなたに対して『あの按配で』呆れてツッコミを入れることは、かがみにしか出来ない。
こなたに対して『あの按配で』話題をスルーしたり適度に同意することは、つかさにしか出来ない。
こなたに対して『あの按配で』適度にいなしたり知識を教えることは、みゆきにしか出来ない。


ゆたかに対して、あの様にひざまくらして付き添ってやることは、みなみにしか出来ない。






もちろん、ゆたかにひざまくらして付き添うなんてことは、ゆたかから信頼されていて、ゆたかから「甘えたい」と思われている人―――たとえばこなたなんかだったら、多分できることで、これは別にみなみにしか出来ないことではありません。


しかし、こなただったらどうなのか。必要以上に喋ってしまうかもしれないし、必要以上に心配してしまう（心配しない）かもしれない。

この按配――信頼と安心で甘えられるゆたかと、責任と愛情で受け持つみなみ――この、「蚊ですら空気を読む」ようなこの按配は、この二人でなければ生まれ得ないのです。

"同じ様"なことは出来ても、"同じ"ことは出来ない。"同じ様な"という意味で代わりはいても、"同じ"という意味で代わりはいないのです。




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それはもう、仲が良かったんだか悪かったんだか、その辺すら定かではない「白石」と「あきら」にだって。白石の代わりに小野大輔が登場した「らっきー☆ちゃんねる」は、今までと決して"同じ"ではなかった。


仲さえ良ければ、信頼していれば、誰とでも「まったり空間」を作り出すことが出来る。しかしそれは、誰とでも"同じ"空間が作れるということでは無いのです。
だから……小野だいすけと小神あきらが作る空間は、白石とあきら様が作る空間と、同じではない別物だけど……小野さんとあきらが作り出す『新たな空間』は、白石のそれとは違うモノを見せてくれるだろうから……だから……白石くん、安心していなくなってく(ry

（や、別に白石くんが嫌いなわけじゃないですw。オチが浮かばなかったので…）（あ、実写ED、今回のはなんか分かんないけどフツーに良かったです）

テーマ : らき☆すた - ジャンル : アニメ・コミック

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