XBOX360版CLANNADの『実績』について考えてみる

 2008-04-26
公式サイトはいつになっても出来上がらないし、このまま発売中止になってしまうのかと不安を感じてさえいたのですが……ついにきました! XBOX360版『CLANNAD』の発売日が、7月17日に決定!(参照
取りあえず、ですが。しかしまあ、隠れXBOX360ユーザーとしては喜ばざるをえません。


さて、このXBOX360版には、いくつか多機種版では見られない要素が含まれています。

・画質の向上

HD対応画質になる(16:9、1280×720)参照

・ダウンロードコンテンツ

『光見守る坂道で』のドラマCDがダウンロードコンテンツになる"っぽい"(正式なところはまだ不明)


現在のところは、こういった点がXBOX360版『CLANNAD』のオリジナル要素といえるのですが、他にもうひとつ、(現時点では)絶対にXBOX360でしか実現し得ないオリジナル要素があります。

それは、「実績(アチーブメント)」

「実績」とは何かを説明させていただくと、XBOX360のゲームプレイで得られる、得点のようなものでございます。それぞれのゲーム毎に特色に応じた様々な実績が用意されており、その条件を満たすことによりポイントを得ることができます。「○面をクリア」といった普通にプレイしていれば取得できるものから、「全てのキャラのレベルをMAXまで上げる」「全てのアイテムを集める」「最高難易度で最高の評価点を得る」「オンライン対戦で○連勝する」などといった、メチャクチャ難しいものまであります。

実績を取得したからといって、何が得られるというわけではありませんが、とりあえずユーザーにとっては、面をクリアする・物語を進めるといったこと以外にも、遊び方の指針を用意してくれるものでもあります。

PC版もPS2版もPCフルボイス版も手に入れてしまった僕としては、やはり気になるのはこの「実績」です。どんな実績が登場するのか。そこだけが凄く気になっています。実績のためだけに360版を買おうかと思っているほど。実績というのはただの自己満足ですが、ゲームに対する支配欲と征服欲を満たして、ゲームとプレイヤーとの親密さを承認していると歪な勘違いができるものでもあるのです。あなたは達成してますよというのをゲーム側が承認してくれるわけなのです。だからそのために買いたいし、どんな実績になるのかが気になるのですよ(やな思想だなw)。


ということで、この『CLANNAD』の実績が、どんな感じになるのかを予想あるいは妄想してみました。





実績の傾向
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そのゲームにどういう実績が実装されるのか? それを考えるには、過去の似たようなタイトル・同じジャンルのゲームの実績を参考にするのが一番です。『Gears of War2』の実績がどうなるのかを予想するのならば、『Gears of War(1)』や、他のFPSゲームの実績を参考にするのが一番でしょう。しかし困ったことに、『CLANNAD』にはそのような参考対象が存在しません。なんとXBOX360にはギャルゲーが無いのです。CLANNADが初。それどころかビジュアルノベル、サウンドノベル的なアドベンチャーゲームも存在しません。

となると、『CLANNAD』の内容を元に、一から探っていくしかありません。



実績は基本、4つに分けられる(と思う)
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現時点でのXBOX360ゲームの実績は、おおまかに分けると、以下の4つのような分類ができると思います。


・普通にプレイしていて取得できるもの

全クリアを目指してゲームプレイすれば、特別な操作や難易度必要なく取得できるもの。
・たとえば『エースコンバット6』の「MISSION○をクリア」や、『ロストオデッセイ』の「ディスク1をクリア」など。

・プレイヤーのスキルが必要とされるもの

主に高難易度クリアや難しいテクニックの使用を要求されるもの。それを目指すことにより結果的にプレイヤーのスキルやテクニック習得に繋がる、というものもある。その難しさはピンからキリで、キリの方の実績はマジ勘弁と思うほど難しいものが多々ある。
・たとえば『Call of Duty 4』の「フォーカード」や、『HALO3』の「キャンペーン クリア: レジェンド」など。

・やり込み系
これは大きく分けると2種類に分別できて、ひとつは狙ってその条件を満たそうとしなければならないもの、もうひとつはスキルやテクニックよりも時間が肝要となるもの。基本的にはどちらも、スキル・テクニックより知識や忍耐力が求められる。もちろん難易度はピンキリ。
・狙ってその条件を満たすタイプ

・『ロストプラネット』の「"EARTH" エクスプローラー」や、『アサシンクリード』の「黒い十字架(旗集め)」など。
・時間をかけて条件を満たすもの

・『デッドライジング』の「○日間生存」系の実績や、『ビューティフル塊魂』の「○時間以上プレイ」など。

・オンライン対戦関係全般

オンラインでの対人対戦の成績などが実績取得の条件となるもの。


『CLANNAD』の場合は、特にテクニックが要求されるタイプのゲームでもなく、またオンライン対戦も無いので、実績の種類としては「普通にプレイして取得できるもの」と「やり込み系」が当て嵌まると思われます。

つまり、「クリアを目指していれば取得できるもの」と、「狙ってプレイしないと取れないもの」に分かれると考えられます。




CLANNADの実績に関する推測
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ということで、いよいよ『CLANNAD』の実績について考えてみましょう。

■「クリアを目指していれば取得できるもの」
いわゆるビジュアルノベルゲームですから、大体想像が付くと思われます。
アクションゲームで言う「○面クリア」とか、RPGでいう「第○章クリア」みたいに、たとえば「○○のシナリオをクリア」とか、「アフターストーリーをクリア」とか、そういったものになるでしょう。

・古河渚シナリオクリア
・藤林杏シナリオクリア
・伊吹風子シナリオクリア
・一ノ瀬ことみシナリオクリア
・坂上智代シナリオクリア
・アフターストーリークリア


あとはサブキャラクターのシナリオクリアも、実績になるかどうか。
実績数は最低5、最大50が基本(50以上のゲームもちょっとありますが)らしいので、実績の数が多いならばサブキャラクターシナリオも実績になる、少ないのであればそちらは実績にはならないと考えることもできるでしょう。
もし少ないのであれば、サブキャラクター・メインキャラクターを「光の玉」という要素で纏めてしまうかもしれません。

・光の玉を全て取得

少ない数の実績にするつもりなら、「アフターストーリークリア」だけで事足りるかもしれません。


■「狙ってプレイしないと取れないもの」
クリアを目指すだけでは取れない(場合もある)もの、いわゆるやり込み系の実績です。
まず思いつくのは、「CG100%」とか「音楽100%」とかでしょうか。

・CGモードを全て埋める
・音楽モードを全て聞ける状態にする


この辺はいかにもありそうな実績です。音楽の方は普通にやっていればアフタークリア時に埋まると思いますが、CGの方は埋まらない可能性があったりします。ただ難易度的には大したことはないでしょう、てゆうかアフタークリアの時にはほぼ達成しているでしょう。それより恐ろしいのが、もしあったとしたらですが、『CLANNAD』に沢山あるイベントを全部埋める、みたいな実績です。


『CLANNAD』はビックリするくらい選択肢の数とその組み合わせによる分岐が複雑かつ豊富で、普通にプレイしているだけではまずお目にかかれないようなイベントやシーンが沢山あります。
ルートとしては「草野球シナリオ」とか、「春原BAD END」などは普通にプレイしているだけではなかなか辿り着けません。
イベントとしては「おまじない」や「3on3」など、普通にプレイしていれば一回は必ず通過するイベントなのですが、それまでの行動や選択肢により、様々な分岐を見せます。直前セーブでその場面の選択しを変える、というだけでは全てのルートは見れないのです。
他にも、「ゲームブック」「64HIT」「ジェット斉藤」「風子マスター」……たくさんある上に、選択肢が複雑に絡むものばかり。さらに最低でも二周はしなくては見れないものがあったり。

・草野球シナリオクリア
・春原BAD ENDクリア
・おまじないを全ルート
・3on3を全組み合わせ
・ゲームブック制覇
・智代64HIT達成
・風子マスターになる


う〜ん、腕がなるぜというか恐ろしいというかワクワクしてくるぜというか。
攻略本や攻略サイトでも見れば、ちょっと時間さえかければ取れるという楽勝もいいとこの実績なんですが、もし何も見ないで自分一人だけの力でやるとするならば……不可能に近いくらいです。まだ『Call of Duty 4』の「ベテランクリア」の方が簡単なんじゃないかという難易度。ただ攻略を見ればちょろいものです。『Call of Duty 4』の「イージークリア」の方がよっぽど難しいでしょう。

とはいえCLANNADファンとしては、何も見ずに記憶だけを頼りに全制覇を成し遂げたいものです。そしてなんか、自分のCLANNADに対する達成感や征服欲とかいうどうでもいいものをなんか満たす。承認された気になるのデス。無理っぽいけど。



CLANNAD最凶の実績
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もしも、これがあるとすればかなり難易度がヤバイ、という実績が一つあります。

もしあるのならば。
それは、「既読率100%」という実績。全部のテキストを一度は読む、という実績。

先にも書いたとおり、『CLANNAD』はひとつひとつの選択肢とそれが後に及ぼす影響がもの凄いレベルです。大きくお話を左右する選択肢などは少ししかありませんが、ちょっとだけテキストを変えるような選択肢は異常なほど沢山あります。Aというキャラとちょっと仲良くなった状態でのBというキャラのシナリオ、という場合と、Aというキャラと全然仲良くない状態でのBというキャラのシナリオ、に多少のテキストの変化があったりするのです。それもまだ、A・Bという二人だけならいい。これがもっと、三人も四人も五人も絡まって、わけ分からないほどの広がりを持ったりする。いや、仲良くなるだけでなく、序盤のちょっとした選択肢が、中盤以降のちょっとした台詞一言を変化させたりもする。

これがもしあるとしたら、相当な難易度……! てゆうか達成困難……!

なにせフローチャート70枚の分岐構造表! しかも何故か、上からじゃなくて下から進む謎フローチャート! 攻略本作ったら、誌面の半分くらいがこれで埋まっちゃうんじゃないかという勢い!

よくデバッグできたなぁと思います。この実績ばかりは、もし存在するとしたら、相当な難しさです。正直、諦めたいくらい。攻略本があっても諦めたいくらいに骨です。


が、これには更に、難易度を一段上乗せするモノがあります。
それは"攻略順序"。
実はこの『CLANNAD』、一部キャラクターの攻略順序次第では、一生お目にかかれないテキストがあったりするのです。「NEW GAME」を選んでも見れない、データを消して一番最初からやり直さなくては辿り着けない魔性のテキストが……!
(美佐枝→智代だったか、智代→美佐枝だったか、順番を逆にすると見れないテキストがある)

知ってさえいれば問題ありませんが、知らなかったりすると難易度どうこう以前に達成不可能なドツボに嵌ることになってしまいます。



そんなわけで、纏めると
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さて、以上を纏めると。

【達成が簡単】

・アフターシナリオクリア
・古河渚シナリオクリア
・藤林杏シナリオクリア
・伊吹風子シナリオクリア
・一ノ瀬ことみシナリオクリア
・坂上智代シナリオクリア
・○○(サブキャラクター)シナリオクリア
・CGモードコンプリート
・音楽モードコンプリート
・光の玉を全て集める

【達成に多少の手間】

・草野球シナリオクリア
・春原BAD ENDクリア
・おまじないを全ルート
・3on3を全組み合わせ
・ゲームブック制覇
・智代64HIT達成
・風子マスターになる

【達成にかなりの手間】

・テキスト既読率100%


こんな感じになるのではないでしょうか。この内のどれをチョイスするかといったところ。

大抵のゲームで「最後までクリア」の実績はありますので、「アフタークリア」の実績はまずあると思ってもいいのではないでしょうか。

正統派なのは「各キャラクターのシナリオクリア」実績でしょう。メインとサブキャラクター。ひとつひとつ細分化して実績を実装すれば、それなりの数が用意できます。シンプルに纏めるのならこれ一択というのもアリでしょう。
CGモード・音楽モードは、いかにもありそうといえばありそうなのですが、アフタークリア時に同時に達成できる可能性が高いため、実装されないかもしれません。

サブシナリオやおまけイベント関連はどうでしょう……入れてくれたら嬉しいのですが、どこまで入れるか、何を入れるのかが問題。「『風子マスター』になった!」の表示と音楽が流れている最中に、


風子マスター
(画像は京アニ版)

こんな風に表示されでもしたら、これはこれで最高なのですが。

この辺のイベント関係は、製作側がどれだけ「やり込み」に対する意思があるか、にかかっているでしょう。製作側がやり込みを意識していなければ、そういう実績も用意しないでしょうし、意識していれば、たくさん用意するかもしれない。そのやり込みの極北が「テキスト既読率100%」になると思うのです。



最大の問題……醒ますタイミング
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さて、実はこれ、ちょっとだけ問題……というか危惧というか、気をつけて作って欲しいところがあります。
それは「実績アンロック時の表示」
ちょうど上の風子画像が良いサンプルですが、XBOX360の実績取得時は、あの画像のように、画面に「実績取れたよ」というアナウンスが表示されます。

これをいつ表示するのか問題。
「風子マスター」や「智代64HIT」みたいな実績でしたら、ゲーム進行中にぽんと出てきても致し方ないと思いますし、それで良いと思います。

しかし、「○○シナリオクリア」や「アフターシナリオクリア」での実績表示を、いつやるのか。
もしも最後のテキスト読み終わってジャ〜ンとエンディング曲影二つのイントロが流れてるタイミングで、ポンという効果音と共に「実績のロックが解除されました。20G:藤林杏シナリオクリア」など出てきたら、一気に醒めます。ポンという効果音と共に表示される実績解除の文字は、プレイヤーを作品世界から半分だけ現実世界に引き戻してしまうものです。豊かに物語に感動しているところを、「あ〜俺、今ゲームやってて実績を解除したんだな〜」と、無骨に現実に引き戻してしまうものなのです。作品世界内のキャラとの同一化が解けて、モニターのこちら側のコントローラー握っている自分と、自分が同一化されてしまうのです。

そう、実績解除の表示を入れるタイミング。これは非常に大事です。
『真・三国無双5』なんかは、エンディングムービーが始まると同時に実績解除の表示が出たりして、一気に「ああ、これはゲームだ」と醒めさせてくれるものでした。
ストーリーが最重要でないゲームならばそれでもいいでしょうが、ストーリーが重要である以上、その余韻を綺麗に残すためにも、そこだけは気を遣ってもらいたいのです。


風子シナリオ
スーツケース
こんな感じで実績解除の表示されたら、めっちゃ醒めます。(画像は京アニ版)

できればタイトル画面に戻ってからの実績解除の表示とかで、対処してもらいたいものです。


少しだけ、ネタバレになると思いますが。

もしタイトル画面で「○○クリア」の実績が解除されるとして。
「アフターストーリー」の時のタイトル画面で実績解除表示は、ある意味CLANNADを完全に体現しているのではないでしょうか。アフター後のあのタイトル画面で、一気にプレイヤーを醒ます。これがもしあるとすれば、XBOX360のシステムを利した、もの凄く素晴らしい演出になるのではないかと考えています(余韻は無くなっちゃうんですけど)。



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