2008'05.02 (Fri) 19:30
『リトルバスターズ!』、まだなんかおまけシナリオとかあるらしいのですが、ひとまずクリアしました。とりあえずネタバレ無しで軽く。ネタバレありは後日。
まず最初に。昨日までに記した僕の雑感は、全部無かった事にしてください(笑)。
や、だって、この構造。
途中時点で感想出したら、絶対に読み違えるじゃないですかぁ。ホントごめんなさい、勘弁して下さい。
で、この『リトルバスターズ』。
はっきり言って、ありえないほどいいです。
これは単純に自分自身を叱るべきですね。まさかここまでのものを提示されるとは、正直油断していました。
油断という通り、「ここまでのものがくる」というのは、麻枝さんの引退作という事を考えると予測ついていたのですが……予測はついていたのですが、覚悟が全く足りなかった。
たとえば『CLANNAD』や『Kanon』『AIR』と比べて「越えた・越えない」などと議論するのはナンセンスな話なのですが、僕はここで敢えて「越えた」と明言してみたくなりました。それらの作品に比べると、量的には圧倒的に負けてる。つまらないシナリオが多すぎる。面白くないテキストが多すぎる。ただ質的には圧倒的に勝っている。それらの作品が持つテーマを、この『リトルバスターズ!』は全て内包しており、しかもそこに"麻枝さんなりの『最適解(最終解)』"を提示している。
いわゆる「鍵っ子」と呼ばれる、Key作品が好きな人にとっては。
僕は『MOON.』『智代アフター』を途中までしかプレイしていないので、正確な作家論には程遠いことしか書けませんが、それでも少なくとも、『ONE』『Kanon』『AIR』『CLANNAD』に迂遠気味に通低する(と僕が思っている)"アレ"に対し、本作品が真正面から向き合いひとつの答えを示したということには、途轍もなく高い評価をしています。『リトルバスターズ!』をプレイする際に絶対に忘れてはいけないこと、それは"これが麻枝准の引退作"だということ。そのことを忘れずに、最後になる本作に彼はいかなるメッセージを吹き込んだのか、今までの彼の作品はここにおいてどのような意味を成しえているのか、また逆にここから見て過去作はどのような意味を成しえているのか。最後までプレイすれば、"これがなぜ引退作なのか"、そして"過去作がなぜああなのか"、その二つが自ずと分かるでしょう。
(※ただ『MOON.』『智代アフター』プレイ済みだと、違った解が導き出せるかもしれません)
ちょうどゴールデンウィーク、大きなお休みです。Keyのゲームをやるにはもってこいです。続きが気になって夜更かししても、泣きはらして目を赤くしても、清清しく前向きな気持ちになろうとも、誰に憚ることなくいられる大型連休です。ついこの間まで積んでいた僕に言う資格はありませんが、ついこの間まで積んでいたからこそこの言葉に価値がある。「プレイしてください」。特に今、積んでいる方。特にKeyのゲームが好きな方。
個別シナリオが微妙と思ってしまうかもしれませんが、あれは「面白くならない構造」を採用せざるを得ない以上、仕方のないことです。というより、最終章、麻枝さんの書きたいことの為に、個別シナリオを全て捨てた、そのライター陣の心意気(かどうかはわかんないけど)には、感動せざるを得ません。あそこにかけられた制約の中で、面白いシナリオを書けだなんて、かなり無茶なんですよ。
そういう所も含めて、完全に素晴らしかったな、と思います。
まず最初に。昨日までに記した僕の雑感は、全部無かった事にしてください(笑)。
や、だって、この構造。
途中時点で感想出したら、絶対に読み違えるじゃないですかぁ。ホントごめんなさい、勘弁して下さい。
で、この『リトルバスターズ』。
はっきり言って、ありえないほどいいです。
【More】
これは単純に自分自身を叱るべきですね。まさかここまでのものを提示されるとは、正直油断していました。
油断という通り、「ここまでのものがくる」というのは、麻枝さんの引退作という事を考えると予測ついていたのですが……予測はついていたのですが、覚悟が全く足りなかった。
たとえば『CLANNAD』や『Kanon』『AIR』と比べて「越えた・越えない」などと議論するのはナンセンスな話なのですが、僕はここで敢えて「越えた」と明言してみたくなりました。それらの作品に比べると、量的には圧倒的に負けてる。つまらないシナリオが多すぎる。面白くないテキストが多すぎる。ただ質的には圧倒的に勝っている。それらの作品が持つテーマを、この『リトルバスターズ!』は全て内包しており、しかもそこに"麻枝さんなりの『最適解(最終解)』"を提示している。
いわゆる「鍵っ子」と呼ばれる、Key作品が好きな人にとっては。
僕は『MOON.』『智代アフター』を途中までしかプレイしていないので、正確な作家論には程遠いことしか書けませんが、それでも少なくとも、『ONE』『Kanon』『AIR』『CLANNAD』に迂遠気味に通低する(と僕が思っている)"アレ"に対し、本作品が真正面から向き合いひとつの答えを示したということには、途轍もなく高い評価をしています。『リトルバスターズ!』をプレイする際に絶対に忘れてはいけないこと、それは"これが麻枝准の引退作"だということ。そのことを忘れずに、最後になる本作に彼はいかなるメッセージを吹き込んだのか、今までの彼の作品はここにおいてどのような意味を成しえているのか、また逆にここから見て過去作はどのような意味を成しえているのか。最後までプレイすれば、"これがなぜ引退作なのか"、そして"過去作がなぜああなのか"、その二つが自ずと分かるでしょう。
(※ただ『MOON.』『智代アフター』プレイ済みだと、違った解が導き出せるかもしれません)
ちょうどゴールデンウィーク、大きなお休みです。Keyのゲームをやるにはもってこいです。続きが気になって夜更かししても、泣きはらして目を赤くしても、清清しく前向きな気持ちになろうとも、誰に憚ることなくいられる大型連休です。ついこの間まで積んでいた僕に言う資格はありませんが、ついこの間まで積んでいたからこそこの言葉に価値がある。「プレイしてください」。特に今、積んでいる方。特にKeyのゲームが好きな方。
個別シナリオが微妙と思ってしまうかもしれませんが、あれは「面白くならない構造」を採用せざるを得ない以上、仕方のないことです。というより、最終章、麻枝さんの書きたいことの為に、個別シナリオを全て捨てた、そのライター陣の心意気(かどうかはわかんないけど)には、感動せざるを得ません。あそこにかけられた制約の中で、面白いシナリオを書けだなんて、かなり無茶なんですよ。
そういう所も含めて、完全に素晴らしかったな、と思います。
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